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展覧会スタッフコラム①:話してつなぐ
11月18,19日とワークショップに参加して、私は話すことの大切さを実感しました。普段友人とするお喋りは、学校の話、服の話、食べ物の話とコロコロと話題が変わるため、深く考えて話しをする機会がほとんどありませんでした。そのためワークショップでは、自分の考えをまとめて話すということに苦労しました。しかしいざ話し始めると、頭の中で乱雑に散らばっていたものが、一つの文章として繋がり、自分はこんな風に考えていたのだと驚くことが多くありました。
今回は、コロナや震災といった普段の会話では深く話しをしないテーマを瀬尾夏美さんの絵や文章、写真を見て話し合いました。普段話さないからといって、何も考えていないというわけではないが、思うことがあっても自分より当事者な人がいるため話しづらく口を閉ざしてしまう。しかし当事者ではないからこそ話せることがある。
私は思いや考えを話し合うことで、新しいことを知ることができ、事実を風化させずにつなげていけるのではないかと考えています。
テキスト:S.Y(展覧会スタッフ)