見出し画像

カナダを跨ごう 〜ローマも添えて〜 【8日目:カナディアン号(4/5)】

4日目の今日は、オンタリオ州の森の中をひたすら東進することになる。視界も電波もないので、特に書くこともない。そこで、簡単に列車や車内の過ごし方の紹介などをしようと思う。

カナディアン号とは

今回乗った「The Canadian (カナディアン号)」は、カナダ西海岸のバンクーバーと東海岸のトロントを4泊5日で結ぶ由緒正しい大陸横断列車である。運行元であるVIA鉄道(カナダの長距離旅客輸送を担っている)は観光客誘致に積極的なようで、公式HPに日本語verがあるのが驚きだ。とはいえ予約ページは英語かフラ語しかない。

座席について

以前も書いたが、カナディアン号には3つの予約クラスがある。

  • Economy:グリーン座席に相当。一番安いが一番きつそう。

  • SleeperPlus

    • Berth:A寝台に相当する二段寝台で、昼間は向かい合わせの座席になる。寝台の中で一番安い。下段(Lower Berth)の方が寝ている間窓が見えるのでちょっと高いがおすすめ。

    • Room for 1:サンライズのシングルデラックスに相当。部屋にトイレもある。

    • Room for 2:サンライズツインに相当。同じく部屋にトイレあり。

  • Prestige:でけぇ個室。名前の通り高い。聞いたところ部屋にシャワーもあるらしい。

Sleeper Plus以上のクラスを予約すると、以下のサービスが自動的に付帯する。

  • シャワー室の使用権:旅行中いつでも何回でもシャワーを浴びられる。タオルやシャンプーなどのアメニティもついてくる。

  • 3食の保証:朝昼晩3食を食堂車で食べることができる。もちろん食事代は乗車券代に含まれているので、アルコールなどを追加で頼まない限り料金は不要。

  • ラウンジでの無料飲み物と軽食:Skyline car (後述)にあるラウンジで24時間いつでもコーヒーと紅茶、果物、クッキーなどの軽食を入手できる。

  • Park carの入室権:最後尾の弾丸型車両Park car (後述)に入室できる。バーカウンターも利用可能。繁忙期はPrestigeの人が優先され、Sleeper plusの人は入れる時間に制限があるらしい。

車両について

寝台車

足伸ばして寝返りできるぐらい広い

そもそもの大きさが欧米人サイズなので、日本人標準体格+αの私だと二段寝台の下段でもゴロゴロ寝返りがうてて、座って荷物の整理も余裕でできるほど広い。配布されるアメニティに耳栓も入っていたが、防音がしっかりしてるので私は無くても余裕で熟睡できた。コンセントが無いのが唯一の欠点か。

Skyline car

寝台車の中に連結されている展望室つきの車両。真ん中が二階建てになっており、二階席は全面がガラス張りになっているので見晴らしが非常に良い。
車両端はラウンジになっており、前述した飲物や軽食、暇つぶし用のボードゲームなどが置いてある。この車両にはコンセントがあるので充電はこちらで。

朝はジュースとマフィンなども提供される

Dining car

食堂車。初日の夕食は乗車前に17/19/21時の3回の中から予約をし、以降夕食時に翌日の昼・夕食の時間を予約する。朝食は時間内に食堂車に行けばその場で案内されるか、満席ならwaiting listに入れてくれる。朝はラウンジにパンも置かれるので、自分はそちらで済ませていた。
昼と夜は、[(スープ or サラダ) and {(oror魚介) with ( or or つけあわせ)} and (デザート)]の組み合わせだった。メニューの候補が毎回違う上、全て車内キッチンで調理されているらしく出来たてで美味しい!

昼食の中で1番美味しかった回

Park car

最後尾に連結されている弾丸型の展望車。ここにも2階に展望席があるが、前方3列がPrestige専用になっている。バーカウンターもあったので、最終日に1回だけ地ビールを頼んでリッチな気分になったりもした。

たまに演奏会も開かれた

まとめ

ということで、この日は書くことがないので簡単にカナディアン号の中身を紹介した。基本的に毎日1回あるかないかの長時間停車でしか外に出れないが、意外と車内でも退屈することもなく過ごすことができると思う。コーヒーと紅茶をエンドレスでお代わりしながら展望席で外を眺めているだけで、日本では見られないであろう景色の移り変わりが目を楽しませてくれる。充電スポットも少ない上しょっちゅう電波不感地帯を走るわけだし、スマホやパソコンから目を離すいい機会になるに違いない。

列車は明日、いよいよトロント到着。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?