カナダを跨ごう 〜ローマも添えて〜 【14日目:モントリオール(2/2)】
さて、いよいよカナダ最終日である。とはいえ今日は日曜日、昨日に引き続き朝から旧市街地は人だらけで趣がない。しかもカナダ2週間目となるといよいよもって飽きが来ており、その上一昨日までのケベックがガチで良すぎタウンだったため、それと比べるとどうしても様々な点で都会っぽさがあるモントリオールの街並みが微妙に思えてしまうのだった。
ということで、観光もそこそこに、チェックアウトギリギリまで宿に居座った上で昨日見つけておいたお土産屋を順番に周り、カナダ土産を調達。明らかにカバンの容量不足を感じたので、泣く泣く安い服から廃棄することにした。日本のGUで数年前に私に買われ、遥か彼方異国の地モントリオールのゴミ箱に捨てられる服に情が湧きかけたが、とうに減価償却済みであることを自分に言い聞かせて手放したのであった。ごめんよ。
さて、今日はいよいよモントリオール国際空港からイタリアはローマのフィウミチーノ空港までのフライトである。今回利用するエア・カナダの本拠地がモントリオールなこともあり、ターミナルにはエア・カナダ専用ブースがずらりと並ぶ、あたかも羽田空港第1ターミナル的な光景が見られた。とはいえ、6台ある自動荷物預け機のうち5台壊れてるのはどうにかならないのかな?
荷物が比較的丁寧に扱われ、またきちんとローマまで運ばれるよう念じ、デカいカバンと雑に扱っていいお土産を預け機に放り込む。もうここまで来たら出発ロビーで黄昏れる他ないなと感じたため、早々にカナダに別れを告げて出国(明示的な審査は無かったが…)し、ロビーでコンセント席を確保して居座ることとした。
さて、今回のローマまでの乗機は、今や日本からも消えゆく最中の777-300ERである。さすが双発機最多(確か)の座席数を誇っているだけあり、ロビーにはいよいよ溢れんばかりの乗客が集い始め、エアカナダの地上職員も走り回りながらフラ語英語の双方で何かを叫んでいる。
一般に航空機には座席位置ごとに搭乗順が決まっているものだが、どうやら皆我先に機内に入ろうと優先順ガン無視で列形成をしているようで、ついに沸点を超えた地上職員が「搭乗券を今すぐ見ろ!Zone3, 4, 5の人は今すぐ座れ!(Sit down right now!)、列から出ろ!(Get out of the line!)」とガチギレしていたのが印象的だった。
最終順だった私の枠が呼ばれる頃にはロビーもだいぶ落ち着き、幸い職員もだいぶ丸くなっていた。しかも、搭乗券とパスポートを見せると、流暢な日本語で「いらっしゃいませ。本日は満席なので、荷物はできるだけ座席下にお願いします。行ってらっしゃい!」とまで言ってくれた!異国の地で日本語で話しかけてくれるのは本当に嬉しい。心の底からのありがとうございますを返したのだった。
結局この後機内はぎゅうぎゅう、付近の荷物入れも空きなしということで持ち込み荷物を無理くり座席下に詰め込み、足が伸ばせない8時間フライトが開始したのであった。さらばカナダ、2週間ありがとう!