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カナダを跨ごう ~ローマも添えて~【3日目:バンクーバー(3/4)】

乗りつぶしオタク

3日目はDowntownのユースホステルから市西側に位置するJericho beachのユースホステルに移動することとなるのだが、ただ移動するだけでは時間を持て余してしまうので、1Daypassを買って元を取ろうと思う。

バンクーバーの市内交通はTransLinkという組織がその管理運営を担っており (公的機関なのかどうかは不明)、"Compass Card"という交通系ICカードで共通利用できる。料金体系もかなりわかりやすく、市内が3ゾーンに分割されており、各ゾーン内ではどこまで乗っても一定料金なのがありがたい。1Daypassは大体11ドルくらいで、乗りつぶしをすれば簡単に元が取れる。

Compasscard、日本と違ってコンビニとかでは使えない

というわけで、駅の機械でCompass cardに1Daypassを上書きし、中心部から東側に延びるExpoLineに飛び乗ってまずは終点のKing George駅を目指す。

初日の空港~市内線でも感じたが、日本メトロに比べ海外のメトロはかなり無駄を削ぎ落してあたかも水平エレベーターのようになっていると思われる。日本のように複雑な相互乗り入れはないし、アナウンスや発車サインは必要最低限、乗り心地ガン無視のジェットコースターのような自動運転により遅延なし、そのうえ時刻表が分からなくても問題ない程の高頻度運転といった具合で、乗っていて非常に安心できた。

大江戸線ぐらいのコンパクトさ

勿論、輸送人員から街の規模・構造まですべて違うので単純に優劣は付けられないが、バス網の充実具合といい交通機関に関しては完全にバンクーバーの方が使いやすいなと感じた。

さて、40分程揺られて降り立ったKing George駅からさらにバスに乗り継ぎ東進を続ける。大陸特有のまっすぐ伸びるHighwayを、見るからに馬力がありそうな路線バスはこれまた定時到着最重要視の急加速急ハンドル急ブレーキで快走していく。ちなみにバンクーバーではバスを降りるときに運転手に"Thank you!"と声をかけるのが隠れマナーのようで、特に若い人の多くは後ろのドアから降りる時でも運転手に聞こえる声でお礼を言っていたのが印象的であった。自分も真似してみたけど恥ずかしくて中途半端になった。一番ダサい。

航空宇宙工学科の宿命

民間飛行場

地元民しかいないバスに揺られることさらに50分、奇妙な目線を背中に感じながら降り立った先は、"Langley Regional Airport"という田舎飛行場に併設されたカナダ航空博物館である。今にも雨が降りそうな空模様の下、セスナ機がせわしなく飛び交う横を案内看板に沿って行くと、古ぼけたハンガーと、雨ざらしにされた大戦末期~冷戦初期の軍用機に囲まれた博物館にたどり着く。

さて、本日初の英会話タイムとして博物館の人と話すことになったのだが、典型的な「日本人か!こんなとこまでよく来たな!」的な会話が発生し、来た理由から自分の専攻だったり将来の職業の話にもなり、自分の会話デッキを一気に使い切って終わった。デッキ外の話ができるようになりたいね。

雨も降り始めた平日昼過ぎに他の客がいるわけもなく、2時間弱展示をじっくり独り占めさせてもらった。修理工房も併設されているようで、ボランティアが定期的に展示品の修繕をしているらしい。これWikiで見たことある!とか、これWarthunderで見たことある!の連続であった。航空史のマイルストーンたるエンジンや飛行機がゴロゴロ置いてあり、さすがだなぁと感動した。12ドルであったがなかなか満足。ゲストノートに記帳しつつ見返してみると、1人だけ日本人がいた。同志よ。

展示品のごった煮

お土産を買っておっちゃんたちに別れを告げ、雨の中そそくさと元来た道を戻り、次の宿に向かう。雨も降り始めて体力も限界を迎え、宿に着くなり爆睡。そういえば毎日雨に降られている。寒いなぁ…

次の日はこちら。

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