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カナダを跨ごう 〜ローマも添えて〜 【12日目:ケベック(2/2)】

昨晩最後に時計を見てからきっかり12時間後、目を覚ますと空も明るくなっていた。地下のオシャレな食堂で朝食を頂き、ザックだけ預かってもらっていざ出発。夕方発の電車に乗るまで、思う存分ケベックを楽しもう!

ユースホステルらしからぬオシャレ食堂

さて、まずは天気が崩れる前にケベック要塞へと向かう。散歩がてら五稜郭のような構造の外壁の上を経由して受付に向かうと、ちょうど10分後からツアーが始まるとのこと。解説は英語だが、パンフレットにはなんと日本語版が用意されていた!しかも変な翻訳では無い自然なものである。

たまに雲の切れ間から日が差す

ツアーは確かに全編英語であったが、幸いにもガイドがゆっくりめなスピーキングだったので私のリスニング力でも聞き取ることができた。時折雨が降っては止みの繰り返しだったが、ツアーに参加しないと撮れないアングルからケベックの街並みを撮れただけでも参加費の元は取れただろう。あと普通に要塞の中も面白かった。

最後に正午を知らせる空砲を目の前で見学し、情けないビビり声をビデオに残したところでツアーは終了。併設されている歴史博物館も然り、相当満足できる展示であった。お土産を買い込んで撤収。

良すぎスポット

さて、昨日も書いたように、この街はただ歩いているだけで心の底から楽しめる本当に素晴らしい街である。今回は時間の都合上で旧市街地区しか回れなかったが、観光客があふれているわけではなく、街並みは整っていて、カナダというよりヨーロッパの田舎町という雰囲気である。このころになるとようやくフランス語の簡単な挨拶もできるようになってきて、お土産屋で「ぼんじゅー」と挨拶してみたり、お会計してもらった後に「めるしー」と言ってみたり、あるいは食事中に声をかけてきたスタッフに「せてぼん!」と返してみたりと、フランス語公用圏のお作法を完全に理解したのであった。

"せてぼん"だったオニオンスープ

この街に1泊しかしないという旅程に組み替えた3週間前の自分を恨むほかないが、日も傾き気温も下がってきたので、少し早いが駅で帰りの列車を待つことにした。少し遅れて、ケベック止まりの折り返しモントリオール行が到着。たった2日でこの街を離れてしまうのはかなり名残惜しい。今回の旅行で、心の底からもう一度訪れたいと感じた街はここが初めてだった。

この語結局帰りの列車も遅れを引きずり、22時過ぎにようやくモントリオールの宿にチェックインできた。モントリオール地下鉄もなかなか興味深い交通機関だったが、その話はまた次の機会に。

明日

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