JPEG撮って出しは正義で、RAW編集は悪なのか？

私なりの結論は、好きな方で良いだろって所です。
ですので、私は、RAW編集に一票です。別に、正解とか不正解とかの概念も御座いません。

恐らくですが、フィルムの現像をご存じの方は、無駄な論争で片付ける事が出来ると思うんです。
フィルムでも、増感現像が出来る訳でして、露出不足の救済に役立っていました。
ただ、デジタルに限っては、なぜか、RAW編集は、後処理での露出やWB等の変更が、撮影技術を補うようなコメントが見受けられます。
RAW編集での露出やWBは、いろんな表現に作り替える事が出来るので、私の個人的な意見としては、便利な機能です。

例えるなら、魚料理で、刺身は正義で、焼き魚や煮魚は悪なのか？
日本酒の飲み方で、冷酒は正義で、熱燗や骨酒は悪なのか？
コンサート会場の演奏の音源は正義で、スタジオ録音のレコードやCD等の音源は悪なのか？
まあ、極論の様な例えなので、参考になるかならないかは、あなた次第。
うふっ。。。

JPEGの撮って出しが、限りなく肉眼で見た描写に近ければ良いのだが、決してそのような事は無く、ハイライトが白飛びしたり、シャドーが黒つぶれなんて日常茶飯事です。

私がRAW編集派なのは、デジタル技術の進化に伴って、出来なかった編集が進化の過程で出来るようになるかもと、可能性が秘めている事です。
JPEGの編集には、限度が有るので可能性という点では、RAW編集が上手だと考えます。
この事は、撮影技術をRAW編集で補う事では無く、あくまでも将来の可能性のお話です。

その他、JPEG撮って出しは、一発勝負の「絵」であって、撮影者が望む「絵」と一致するのかが疑問です。
熟練された方は、慣れ親しんだカメラの設定を駆使して、イメージに近いJPEG画像を撮影できるかもしれません。
でも、これが正義だとは、思えません。

RAWは、デジタル技術のなせる業であり、撮影時の失敗を補足する機能では、無いと考えています。
イメージ通りの画像や、印象的な画像の作成において、大変便利なツールであり、創作的な活動の範囲を広げてくれています。

どちらが正解とか不正解とか、決めつけることなく、JPEGもRAWも楽しめば良いんじゃないですか。

JPEG撮って出しの写真を、神秘化とかあたかも正当な写真と言った表現は、理解に苦しみます。

まあ、そんな議論よりも、カメラを持ち出して、たくさん好きなように撮影しましょうよ。
性能の良いカメラが沢山ある時代なのですから。。。