最近の自動車メーカーについて思う事(HONDA編)
趣味を遡ると、オーディオから始まり、免許を取得するとバイクと車に、子供が生まれるとカメラへと、常に浪費の対象と共に勤労と出費を重ねています。
今回は、車好きの私が、現在のメーカーについて思う事を記録とし残してみたい。
もちろん、私の考え方には、賛否両論があるだろうし反論・批判・否定したい内容もあるだろう。
いろんな考えが有って良いと思うので、その中の一つとして考えて頂けると嬉しいです。
本日のターゲットはHONDAです。バイクでは、王道を行くメーカーです。
私が中型自動二輪(現在は、普通自動二輪)を取得した時代、教習所では、VFR400Kで教習から卒業し、免許取りたての若造が、CBR400RR(1988年)を購入し、HONDAに染まって行きました。その後、KAWASAKI、YAMAHAなども乗りましたが、一番クセが無く、それでいて運転レベルに応じて操作性がしっくりくるバイクが、HONDAでした。
分かりやすかったのが、VT250F、V型2気筒のエンジンは、低回転から取り扱いやすさからビギナー向けと扱われる事が多く、2サイクルエンジンのNSRやTZR、RGガンマのレーサーレプリカ全盛期の時代には、刺激に欠けるモデルとなりました。
しかし、VT250Fは、レッドゾーンが13,500rpmまで回す事が出来るエンジンでして、日常の使用ですと6,000rpm前後で十分です。が、11,000rpm付近から全く別物のエンジン音が出るんです。もちろん、VTECの様な可変バルブ機構等が無くても、回るだけじゃなくてトルクもちゃんと付いてきます。伊達にYAMAHAのRZ250に対抗して販売したバイクでは無い事が良く分かる一面です。
バイクの前振りが長くなりましたが、車のお話に戻ります。
現在のHONDAの車には、尖がった部分が無く、丸くなったと言うか、売れそうな車しか作らなくなりました。国内では利幅の良い、N-BOXとFITが、海外では、シビックやアコード、ヴェゼルにZR-Vと、無難に売れ筋の商品展開。
SiRから始まり、TypeRと、シビックやインテグラ、S2000、NSXまで、職人技によるポート研磨などを施したエンジンは、HONDAらしさを感じていました。
売れない車より売れる車を作って悪い事は、全くありませんが、どこかで見たようなデザインの車ばかり。
FITは、upやPOLOを目指したのでしょうか、ZR-Vには、BMWのXシリーズの面影が見え隠れするのは気のせいでしょうか。
現場で奮闘されているデザイナーには、大変失礼だと思いますが、シビックやアコードも、探せば面影が見えそうな車が有るかもしれません。
私の想像ですがデザイナーは、独創性の強いスケッチを描ても、学歴優秀で良い子で育った高学歴な方々は、保守的な前例に従い却下されているのかもしれません。F1の撤退と継続などの迷走と、MotoGPの負け戦は、現場からの叩き上げの役員が居ないため、前例に従うお役人気質なのか、社内政治の力関係なのかと、想像の域を出ません。
ちなみに、現在においてHONDAがTypeRなどの尖がった車造りを真似ているメーカーが有ります。
それは、GR(ガズーレーシング)が競技車両の制作やメンテナンスは、走る実験室として、市販車の技術に反映し特別車両も販売しています。
レース活動を、「走る実験室」と言ったのは、私の記憶によると、本田宗一郎氏だったかと。
TypeRで、ハンドメイドによるエンジンの制作は、レクサスやGT-Rの良い教材となり高価格の車両に活かされているが、HONDAには、NSXの生産を終了し、企業の象徴となるような代表作品などを企画し生産する余裕が無いようだ。カーボンニュートラルに対する取り組みは、必要だと思うがガソリンエンジンが急速に絶滅するとは思えない。
ガソリンエンジンにしか出来ない事も有るはずなのだが、米国組と中国組の社内政治と人事にしか興味が無いのかと勘繰っています。
販売台数が限定でも良いから、HONDAらしい尖がった車の販売が有ると嬉しいのだが、買えなくても憧れの車が有っても良いでしょ。