「ヘタだけどいい写真を目指す」
幡野広志さんの写真のワークショップ『いい写真は誰でも撮れる』に行ってきた。
写真始めるキッカケとなる幡野さんのワークショップに参加出来るということはマイケルジョーダンを見てバスケットを始めた僕が彼からバスケットを教えてもらうのと同じくらい価値があるものだと思っている。
僕も離れて暮らす息子の写真がいつか撮りたい。
そう思うようになったのは離婚をして間もない頃だった。
そのお手本が幡野さんの写真だった。
幡野さんの写真は僕が撮りたかった"大切な人との日常"が詰まっていた。
"もう少し写真に興味を持ち始めるのが早かったら"
自分自身へのリベンジなのかもしれない。
4年前、友人からカメラを譲ってもらった。
写真の知識は全く知らない。
一度だけ当時友人だった人に撮り方を教えてもらったけど、今振り返ると幡野さんが話していた間違った写真の知識だった。
写真を学んだのはその一回で、あとは幡野さんのTwitterやnoteの写真を何度も見た。
幡野さんが撮りそうな景色を撮ったり、スマホ版のLightroomだが現像の色味も頑張ってなるべく幡野さんの色味に近くなるように真似をした。
最近では設定のツイートがあると、すぐにツイート通りの設定にした。
去年に幡野さんがやっていた#誰かの写真を現像して恥ずかしいコメント一緒に返送した、という幡野さんに現像してもらうという企画があり、そこで初めてRAWを知った。
それまではずっとJPEGで写真を撮り続けて、現像していた。
そして、年末にGRⅢxを購入した。
幡野さんのnoteを見たのがキッカケではあったが、僕の性格も含めてGRが一番いいと判断した。
そんな時に幡野さんのワークショップがあると聞き、今回ご縁があり参加することが出来た。
※幡野さんのワークショップは数分で完売するほどの狭き門です
とうとうマイケルジョーダンからバスケットを学べる日がやってきたのだ。
幡野さんの指導はとてもシンプルだった。
パワーポイントも真ん中に一言、二言あるだけ。
素人の僕にもわかるくらいスッと入ってくる。
カメラの設定、撮り方、現像が全てシンプルで簡単。
これは僕がワークショップに行く前に撮っていた写真
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JPEGで撮っていたし、三分割構造で撮りまくってました(笑)
そしてこれが今日ワークショップを受けてみて
↓↓↓
幡野さんのワークショップに参加された方のツイートやブログを見ると、皆さんすぐに幡野さんの写真を習得していることに気づく。
その理由がワークショップを受けてみてわかったような気がする。
"見たものを真ん中で撮る"
"現像に統一感を持たせる"
答えはシンプルだった。
今まで幡野さんに近づくために、いろいろたし算をしてきたけど、逆にひき算をすることで幡野さんにぐっと近づいたことに驚いた。
1日という短い時間ではあったが、僕も本当に少しだけ、幡野の浅漬けを体験することが出来た。
今日のワークショップを通じて写真だけではなく人生で大切なものも学んだ気がしている。
"相手のことを考えて、敬意を払う"
僕は相手(物)に対してちゃんと考えれているだろうか?敬意を払えているだろうか?
これは写真だけではなく、日常生活そのものだ。
この言葉と共に今一度立ち止まって考えてみようと思った。
幡野さんへの一番の恩返しは今日学んだことを幡野さんが見ていなくても"好きなものたくさん写真に撮ること"だと思っている。
幡野さんが人生の大切な時間を使って教えてくれた「好きを重ねる」。
理由はわからんけど、なんか好き。心が動く。
誰かの好きも実はあまり理由なんてなくて、写真を撮る時もそうだと思う。
なんかいいなと思ったから、とにかく写真を撮る。
ピントが合ってなくても気にしなくていい。
"ヘタだけど、いい写真が一生の思い出になる"
そんな写真をいつか息子に向けて撮りたいと思う。
幡野さん、浅生鴨さん、スタッフの皆さん、参加者の皆さん本当にありがとうございました。
【追記】
幡野さんに現像していただいた写真が届きました。
僕が現像した写真(なんで撮ったかの説明も含めて)
↓↓↓
なんか答え合わせをしているような感覚です。
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