「写真に体温が宿った」
「いい写真は誰でも撮れる その2」に参加した。
ちょうど1年前にその1のワークショップにも参加した。
新しく買ったGRⅢxを引っ提げて、右も左もわからずに去年のワークショップでは写真を撮る前の意識を学んだ。
おそらく幡野さんを知らなかったら、三分割構造で被写体にも声をかけて、近い距離で写真を撮ってしまっていただろう。
去年のワークショップ後の1年間で自分なりの好きを重ねて写真を撮り、現像した。
今回のワークショップではこの1年間写真を撮って、現像してみて、設定を含めて自分の間違えた認識に改めて喝を入れてもらえた、そんな感じだった。
やはり素人が慣れてくると徐々に我流になってしまい、間違った方向に行ってしまう、新人が必ず通る"入社して研修が終わり、独り立ちした時にやってくる"あれみたいなようなものだ。
まずは現像。
今回のワークショップの前にPCを買った。
それまではずっとスマホで現像していた。
幡野さんは「スマホでは画像の保管は出来ないし、現像もスマホでやるメリットがない」って言っていたけど、実際にPCでやるとその意味がはっきりとわかった。
スマホだとRAWデータですぐに容量が一杯になるし、現像に関しては濃度が明らかに違うのだ。
スマホで現像すると心なしか濃度が薄い感じがした。
前回も言っていた
「被写体に敬意を払う」
「被写体に喜んでもらえるような写真にする」
幡野さんに実際に現像してもらうと、写真に体温が宿ったように感じた。
幡野さんがよく言っている「濃度」というのはもしかすると、"被写体への敬意や想い"なのかもしれない。
あとは画像の保管。
RAIDを使えば、PCの容量も圧迫することもないし、管理がラクだ。
残念ながら去年撮った写真はスマホでしか保存していないからPCを使ってRAW現像は出来ない。
これはもう仕方ない。
「わからないからやらないんじゃなくて、わからないから"自分で考えて"やる」
だから早速RAIDでAmazonで購入した。
RAIDもそうだし、SDカードも機材でお金を掛けないといけない。
何かを学ぶためにはやはり"お金"がかかるものだ。
お金の大切さも改めて痛感した。
カメラに関してもいつもGRⅢxをポケットに入れているので気付かないうちにピントの設定がズレていたり、レンズの汚れにも気付いていなかった。
大雑把な性格がこういうところに出てしまう。
クロップにすると画質が落ちてしまうことも教えてくれた。
まだまだ機材に対する配慮が欠けている。
いい写真を撮る以前の問題だ。
"得意なことを伸ばして、苦手を克服しようとしない。"
最後に質問した時に返ってきた言葉だ。
当たり前のことなんだけど、僕たちはその当たり前を見失いがちになる。
好きなものをとにかく同じように撮る、その中で自分の好きを見つけていく。
好きを探求する。
これほどワクワクするものはないと思う。
好きを探求するって実は僕たちが子供の時には当たり前に出来ていたことだったはずだ。
幡野さんの教えてくれている写真の撮り方もきっと子供の時は自然と出来ていたことで、幡野さんの教えというのは、もしかすると"人間の原点"なのかもしれない。
幡野さんのワークショップは写真だけじゃなくて、人生そのものに反映することが出来る。
去年受けた方も、初めて受けようと考えている方もぜひ受けて欲しい。