「幡野広志さんのワークショップその3を受けてきた話」
幡野広志さんのワークショップ「いい写真は誰でも撮れる その3」に参加した。
その1とその2も参加させていただいたが、2回とも前に受けている方がいらして、受けてみての感想や反応をnoteやXを通じて見ることが出来たが、今回はその3の初回で全く内容も受けた方の感想もわからないのだ。
コンサートでいう初日の公演で、何の曲を歌うのだろうというドキドキとワクワク感がある感じに似ている。
もちろん回を重ねるこどにワークショップもブラッシュアップされて、内容も濃くなっていくので、後々参加するのもいいと思うが、僕はとにかく誰も経験していなかったり、見たことないものをいち早く観たいので、迷わず初日の参加で申し込んだ。
8/30申し込みの日、21:00ジャストに申し込みページに入ったものの、ログインが上手く出来なくて全て手打ちで情報入力して、焦りすぎて郵便番号を間違えてしまったが、無事に初日のワークショップの参加をゲットした。
今回は幡野さん好きな友達ともワークショップを受けられたので、それも嬉しかった。
普段のワークショップは女性がどちらかと多めで、僕が参加した過去2回のワークショップも女性比率が多かったが、今回は参加者の9割が男性というかなりレアな回だった。
今回は小池さんや狩野さんだけでなく、前回いらっしゃらなかった辻さんもいらして、幡野さんのラジオを毎週聴いている僕にとって、「ああ本物の辻さんだ」と心の中で感動していた。
そしてワークショップが始まった。
内容に関しては幡野さんもおっしゃるように言えないような内容ばかりだった。
それはこれから受講される方もわかると思う。
今のこのご時世でよりそのようにも感じる。
ワークショップを受けてみて、やはり趣味の範囲で写真を続けることが自分にとってはベストなんだなと再認識した。
このワークショップは現像とセレクトを重点的に教えてくださる。
現像に関しては質問をしているといつの間にか周りがやりがちな箇所を現像してしまっていたことに気付けた。
これは幡野さんが「どんな小さな質問もすぐにしましょう」とその1から言っていることで、その質問から気付けたことだった。
質問はどんどんした方がいいです。
幡野さんからプリセットを渡してもらうのだけど、幡野さんの現像の色味は流行の反対らしい。
これを聞いて、結構驚いた。
僕がずっと好きな堂本剛さんも流行の反対を進む方で、写真の流行はわからないけど幡野さんの写真に惚れ込んだのも直感的にそれを感じだのかもしれない。
あと幡野さんの現像の考え方は剛くんのファッションの合わせ方に似ていた。
彼はよく服のバランスを考える時に
"上がタイトな時は下はルーズ。上がワイドの時は下はタイトで合わせる"
と言っている。
参加者の写真を幡野さんがセレクトして現像してくださる。
参加者の写真を見ることが出来るのはこのワークショップの一つの楽しみのような気もする。
参加者の皆さんの撮った写真を見ていると、住んでいる場所や行動範囲、仕事も、結婚しているかしてないかとか背景が全員違うわけだから、写るものも全然違って面白かったし、その人の"日常"を感じることが出来て、何だか嬉しかった。
写真って本当に撮る人を写すのだなと感じた。
ただ自分の写真は見られるのはとても恥ずかしい(笑)
僕を含めて、参加者のほとんどが良い写真50枚を選んでいて、幡野さんもセレクトするのにとても困ってた(笑)
(こちらはワークショップ受講前に自分で現像したもの)
セレクトしやすいようにある1日の中で50枚撮って出した方がいいのかなと思ったけど、幡野さんにセレクトされるからやはり下心が出てしまってガチガチのスタメンを選んでしまった。
セレクトについても相手の立場に立った考え方で解説してくださる。
僕の写真のセレクトも幡野さんらしい心あるセレクトだった。
今回僕がセレクトした写真の一枚に一緒にワークショップを受けた友達の写真を入れたんだけど、幡野さんもその写真を選んでくれた。
僕のセレクトした意図を汲み取ってくれたような気がして嬉しかった。
現像とセレクトを良くするだけでも自分の写真が魔法をかけられたように良くなる。
(こちらは幡野さんのプリセットを使って現像したもの)
幡野さんが最後に言っていた「自分たちも落とし穴を掘っている」という言葉が印象的だった。
プロではない僕たちでもSNSに投稿すると誰かの嫉妬の対象になりうるということ。
もちろんプロの方と比べると威力は少ないけれど、趣味で楽しんでいる僕たちでさえ時には他人の脅威になりうる。
今回のワークショップを受けてみて、SNSの向き合い方に関して自分が思っていたことの答え合わせが出来たような気もする。
「いいね」や「バズり」を目的にしない。
自分の発信したいことを発信するだけ。
今年はSNSのアカウントを消したり、見るアカウントを意図的に制限したりSNSとの付き合い方を意識した年にしている。
それでもSNSで発信をするといい言葉を付けなくちゃとかバズらせたいとか変な下心が無意識に出てしまう。
とにかく客観的に。SNSを目的にしない。
"プライベートを忙しく、写真以外の趣味を増やす"
ワークショップで最後のメモに書いてあった言葉。
一つの居場所ではなく、依存先をたくさん増やす。
自分にとっての幸せを考える。
これからも写真を好きでいられるように"下手だけど、いい写真"を撮り続けていこうと思う。
幡野さん、小池さん、狩野さん、辻さん、そして参加された皆さまありがとうございました。