「ニセノ」をやってみて〜マスタードのコート〜
「ニセノ」が盛り上がった理由として、こちらのマスタード色のコートがある。
西野さんがよく着ているこちらのコートは「ぬくもりの森」を作った建築家の佐々木さんという方の形見でいただいたものである。
言うならば「古着」である。
同じものは手に入らない。
「それなら作ろう」
そう何故か思った。
でも当時は今ほど交流関係も広くなかったし、ましてや「ニセノ」なんてほとんど知っている人がいなかった。
(ニセノに関しても最初は「偽西野」って呼ばれていて、サロンメンバーの友達がDMのやり取りで付けてくれたあだ名であった)
でも、そんな時にたまたまサロンメンバーの友人が服の修繕をしている投稿を見た。
冗談半分で「西野さんのコート作ってよ」って言ってみた。
そうすると「作ったことないけど、やってみたい」と返事が返ってきた。
そして、材料費はpolcaで集めようという話になった。
初のクラウドファンディングの挑戦である。
今ならたぶんすぐに達成出来たと思うが、さっきも言ったように当時はまだまだ知名度もなかったし、信用なんてもちろんなかった。
ただ、それでもその時から繋がっていたサロンメンバーの友人が何度も記事をシェアしてくれたり、上乗せ支援をしてくれた友人のおかげで終了10分前くらいで目標金額を達成したのである。
(最後一人で3000円を支援してくれた)
そして、それを12月1日に行われる「おとぎ町の素敵な音楽会」に合わせて完成を目指した。
そこで西野さんとお揃いにして2ショットを撮るのが目標だった。
納期まで約1ヶ月くらいだっただろうか。
友人は毎日寝ないで初めて経験する洋服作りに悪戦苦闘しながら取り組んでくれた。
何度もDMで申し訳ないって言ってた気がする(笑)
そして完成したのは音楽会当日のお昼。
本当に最後の最後まで頑張ってくれた。
そしてそれを着て音楽会へ。
実は当時まぁまぁ長かった髪を西野さんを担当している方に切ってもらい、髪型も寄せた。
反応は出版記念パーティーの時よりも驚く人が多かった。
山口トンボさんとアノアさんと会場ですれ違った時にぽかーんしてた顔が今でも忘れられない(笑)
確かMCでトンボさんに「似すぎて気持ち悪い」とまで言われた。
終演後たまたま西野さんがステージに戻ってきたので、コートを見せると大爆笑しながら「えー?!作ったの?」って言ってくれた。
そして写真をお願いすると快く受けてくれた。
このマスタードのコートは「ニセノ」の象徴となり、一年経った今でも大活躍している。
去年11月にヒカリエで行われたシャドーボックス製作の最終日にインテリアとしてあのコートが展示された(笑)
(なんかちょっと湿ってたらしいw)
(ニセノコートを触るニシノさんw)
photo by おかざきゆか
本当にあの時作ってくれてありがとう。
あのコートのおかげで「ニセノ」は大きくなりました。
全然似てないな(笑)
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