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気になる Nintendo Switch 2
任天堂からとうとう Nintendo Switch 2 の発表がありました。発売日は Nintendo Direct で4/2。もうあと2か月とちょっとです。
画面がこれまでの7インチから8インチに大きくなり、それに合わせて筐体全体が一回り大きくなるそうです。昨年末から結構リーク情報が出ていて、振り返れば結果正しかった情報も多く、ソーシャルメディア時代になかなか情報を秘匿するのは、任天堂をもってしても難しいようですね。噂によるとCPUの浮動小数点演算性能は、据え置きのドックモードで3.1 TFLOPsと、PlayStation 4 (1.8 TFLOPs)とPlayStation 4 Pro (4.1 TFLOPs)の中間の性能をもつらしいです。
そしてドックから取り外した携帯モードでは、1.7 TFLOPsと、Steam Deckの1.6 TFLOPsをやや上回るようです。これはかなり興味深くて、初代Switchのようにswichrootなどで他のOSを入れられるようになるなら、オープン化が期待されるSteamOSを入れることで、(コンシューマーゲーム機は通常PCより安価なので)安くて性能の良いSteam Deck代替機が用意できる可能性が高いです。
最近はいろんなハードがあって、ほしいゲームをどのプラットフォームで買うかが悩ましいですが、私などはソニーか任天堂のゲームでなければ、基本Steam版を買うことにしています。Switch 2はSwitchとある程度の互換性があることを表明していますが、絶対じゃないうえに、おそらくSwitch 3とSwitchの互換性はないでしょうから、携帯性が優れているとはいえ、なかなかこの環境では買いづらいです。
実際に過去歴代のPlayStationや任天堂のゲーム機用に購入したゲームで、Steamで買い直したものは多々あります。PlayStationがソニーゲーム専用、Switchが任天堂ゲーム専用になるのはややもったいない気もしますが、逆に他のゲームがPlayStationやSwitchなど環境を選び、将来のゲーム機で使えなくなるのであれば、もっともったいない気がしてしまいます。
なお、任天堂がまた新たなゲーム機を発明するのではなく、2を出したことについては賛同しています。前述のように閉じた環境でゲーム機を作っても、現在では他の機種でもプレーできるゲームが多いですし、自社以外のゲームメーカーは経営上もはや専売させてくれないし、拡張部分がUSB Type-CあるいはThunderboltで共通化されているので、アクセサリーとゲームソフトを組み合わせて出してしまえば、どんな操作性もクロスプラットフォームで実現できてしまいます。Bluetoothもありますね。
最後に、意外と気になるのは重さだと思います。Swith 2は約440~470gと予想されていますが、初代Switchが約398g、Switch Liteが約275g、有機EL版が約420gということで、これまでのすべてのSwitchより、かなり重くなりそうです。Switch Liteユーザーが1.6倍以上の重さのゲーム機を使うのは現実的ではないので、早めにSwitch 2 Liteの登場も期待されます。ただ、多くのポータブルゲーミングPCは600g以上なので、その点の圧倒的な優位性は保ち続けることができます。
あとは、任天堂独自のゲームを定期的に出していけるのかどうか。マリオカートやゼルダのような定期リメイクタイトルももちろん喜ばれるでしょうが、任天堂らしい革新的なゲームソフトの提案がなければ、Switch 3はSteamOSになることもあり得ると思います。Steamを運営するValve社の成長は止まることを知らず、もし資本提携するなら早く判断しないと、時価総額12兆円の任天堂であっても手が届かない存在になりそうです。