これからスポーツ業界で働きたい方へ
スポーツ業界で働きたい場合、一番多いパターンはとにかく飛び込んでみるということだと思う。どこに飛び込むかもそこそこ重要ではあるが、飛び込んでみたら、自分の飛び込んだ場所のことも、スポーツ業界全体のこともそれなりに見えてくる。その時点で、やりたかったのにやれなかったという状態からは解消される。場合によっては後悔することもあるだろう。
もう少し慎重に、準備をしてスポーツ業界に入りたいときは、公益財団法人
スポーツヒューマンキャピタルが運営する「SHCスポーツビジネスマスターコース」を受講してみて考えるということもできる。スポーツ業界未経験の方も、すでにスポーツ業界にいてキャリアアップを目指す方も、一緒に参加し、ビジネススクールのように講義やゼミ、グループ課題に取り組んでいく。社会人にとってはなかなかハードなスケジュールとなるが、スポーツ業界で働くためのスキルは感じられるし、何よりもスポーツ業界内の知り合いが一気に増える。
かくいう私も、今年後半の第15期プログラムに参加し、今日全スケジュールを終え卒業する。今思えば、なぜこんな業務が忙しい時に応募してしまったのだろうと思う面もある。今年前半に開催された第14期と一緒に、年始に募集があったため、就任当初の私はスポーツ業界に関する勉強が必要と考え応募した。ワールドカップの影響でシーズンが早く終わることや、半年経てば仕事も軌道に乗っていて、レベルアップのためにちょうど良いチャンスではないかと考えていた。
プログラムは主に以下の構成である。私自身は、スポーツ業界の方々から話が聴けることを期待していて、重たい課題があることはあまり想定していなかった。
スポーツ業界要人の講義 (Jリーグチェアマン、Bリーグチェアマンなど)
グループごとに課題が与えられ、1人で課題に取り組みゼミナール
グループごとにあるクラブの事業計画を作成するグループワーク
そのクラブの施設見学 (第15期は川崎フロンターレ)
受講中および卒業後の就業斡旋も魅力的だ。これまで数百名の方が卒業していて、そのうち100名以上が異業種からスポーツ業界に転職を果たしている。さらに数名はJクラブの社長に就任している。これほどまでに実践的で、効果的な職業プログラムはそうそうないだろう。飛び込むにしろ飛び込まないにしろ、ある程度状況がわかったうえで、それまでの漠然とした夢を現実に変えることができる。(選んで変えないこともできる。)
これ以上ごちゃごちゃ言ってもなかなか伝わらないだろう。興味のある方は一度問い合わせてみることをおすすめする。応募超過でプログラムを受講する前に選考があるため、思いの強さもうまく伝えてほしい。他クラブからの参加者がとにかく多かったので、今後はレノファ山口FCからも定期的に送り込むつもりだ。
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