自分でできる相続放棄
「相続放棄」と聞くと大変な手続を想像しませんか?実際私がそうでしたが、自分で申請出来たので参考になれば幸いです。
※もちろん専門家に依頼するのもひとつの手です!
突然の固定資産税支払い問題
叔母からの一本の電話。
昭和49年に亡くなった私の曾祖父が所有する土地固定資産税の支払い者の変更届依頼書というものが代表者の叔父のもとに届いたという話しでした。
そもそも曾祖父は私が生まれる前に亡くなったので誰それ?というところから。
祖父祖母だけでなく私の母も他界しているため、巡り巡って私にも来るんですね~恐ろしい!
土地を相続して活用するか
相続放棄するか
買い取ってくれる不動産が見つからないのではないかというぐらい辺鄙な土地であるのと、相続人たちのハンコをもらうことも考えると大変そうなので、シンプルに相続放棄しよう!となりました。
専門家に依頼するか、しないか
地元に住んでいる叔父叔母は弁護士に依頼済み。
1人100,000円かかるそうで、叔母からお金の準備と戸籍謄本の準備を弁護士に言われた通りに指示してきました。
じゅ、じゅうまんえん???
書類提出だけよね?お願いするにしても高くない?自分でできない?
という思いが生まれ、実際自分で手続きした方々からの話を聴き、これも学びとして自分で手続きすることにしました。
家庭裁判所へ電話をする
ネットで検索をすると、管轄の家庭裁判所へ提出するとのことで早速電話。
とても丁寧に教えて頂きました。しかも郵送で済むとのこと!
必要な書類を準備する
相続放棄申述書(HPからダウンロードできます)
収入印紙800円分(コンビニで購入できます)
84円切手3枚
対象者と関係性がわかる戸籍謄本
私が大変だったのは曾祖父にあたるため、そこまで遡って戸籍謄本&除籍謄本をとることでした。
ただ、ラッキーなことに令和6年3月1日から全国の市区町村窓口どこでもで発行が可能になったことです。
準備した書類諸々を家庭裁判所へ簡易書留(指定はありませんが念の為追跡できるもの)で郵送しました。あとは受理を待つだけ!
家庭裁判所からヒアリング
3週間程すると家庭裁判所の方から電話がありました。裁判長の判断をするためのヒアリングをしたいとのこと。15分程でした、既に亡くなっている母や兄のことや、兄に配偶者の有無や子供の有無など関係性のことを聞かれました。
受理通知書が届く
そこから1週間後、受理通知書が届き完了です!!
かかった費用
戸籍謄本発行 3,450円
収入印紙 800円
84円切手3枚 252円
簡易書留代 720円(速達も含む)
叔父叔母が100,000円払ったことを考えると、かなりお安くすみましたし、関係性が曾祖父でなければ発行する戸籍謄本も少ないのでもっとお安くなると思います。
また、区役所で戸籍謄本発行が複雑で手続に時間がかかったとはいえ移動時間なども含め6時間弱でしょうか。
終えてみて思うと弁護士費用が高いのは、このような問題は多いと思うんですよね。低い単価でやると依頼者も多くなるんだと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました!