冷蔵庫の女
「冷蔵庫の女」という概念がある。これはアメコミの分析から始まって今では映画などでも使われるようになっている批評概念の一種で、男性ヒーローの成長とか動機付けのためにガールフレンドや家族など、親しい女性が殺されるようなプロットを指す。つまり、女性が殺されることが主人公男性を奮起させ、活躍させるためのプロットデバイスとして使用されるわけである。もともとは『グリーン・ランタン』でヒーローの恋人が殺されて冷蔵庫に入れられるという話があり、そこからつけられた。こういうプロットはいろいろな作品に出てくるのだが、性別を逆にして使われること、つまりスーパーヒロインのボーイフレンドが殺されるという方向性の展開が採用されることは目立って少ない。ふつうは女性ばかりが男性の活躍のために劇中で殺されているということだ。
「女が死ぬ。ストーリーのために死ぬ。女がレイプされる。ストーリーのためにレイプされる。我々はそれを見ながら大きくなる。もう別に何も思わないし、感じない。そもそもたいして気にしたこともないかもしれない。大きくなった我々は、その日、映画館から出る。」（松田青子『女が死ぬ』P70） pic.twitter.com/QhaSqykzvk
— 本ノ猪 (@honnoinosisi555) August 11, 2021
映画の中の幽霊と、体が「女性」でなければならない理由 https://t.co/AIFAmqWs3x
— ふわまる🍤違和感ランド (@fu_fu2527) August 24, 2021
https://t.co/CWnUBcXi9Q映画「ランジョン」を大きく期待したが、犬を殺すシーンが出てくる時期に表示をあきらめた。この映画の中で幽霊に聞か残酷な行動を見せる重要な人物は若い女性…前作「谷城」では最初から幼い女の子が恐怖を与える存在で出てくる…ホラー映画に登場する鬼はなぜ主に若い女性
— ふわまる🍤違和感ランド (@fu_fu2527) August 23, 2021
https://t.co/CWnUBcXi9Q一方、混乱の世界では秩序を見つけ隠れ努める人物は男性である。ホラー映画が恐怖を作り出す方法を見ると、私たちは（実際には、男性監督が）何を恐れているかどうかを気づくことができる。見知らぬ人なので自分が持っている知の体系として解釈されていない人々を恐れている
— ふわまる🍤違和感ランド (@fu_fu2527) August 23, 2021
https://t.co/CWnUBcXi9Q無秩序を象徴する女性と秩序を象徴する男性。恐怖を与える女性と混乱の男性。問題そのものである女性とのソルバーとしての男性。これらの対照はオカルト映画で明らかに分かる。
— ふわまる🍤違和感ランド (@fu_fu2527) August 23, 2021
https://t.co/CWnUBcXi9Q興味深いのは、中世の時代ではなく、中世の終わりに近づいて近代科学が基礎を捕まえて行く近世に魔女裁判で処刑された女性の数が最も多かったのである。まるで新たな科学的世界観に、既存の恐ろしく未知の領域に象徴される、中世の魔女を処刑してしまうというように。
— ふわまる🍤違和感ランド (@fu_fu2527) August 23, 2021
来週「君の膵臓を食べたい」か。しかし、「世界の中心で愛を叫ぶ」といい「四月は君の嘘」といい「余命1ヶ月の花嫁」といい、感動ポルノのスイッチに愛する女性の死を安易に使いすぎな。
— はとや@小田原評定 (@k7nvpIFvtccLxU6) August 28, 2020
そうか、1963年の「愛と死を見つめて」以降、一定数ずっと恋人と死に別れる作品はあるんだな。
— はとや@小田原評定 (@k7nvpIFvtccLxU6) August 28, 2020
なんつーかそれで卒論書きたい。何で死ぬのか女なのか。感動ポルノのスイッチとしての愛する女性との死に別れについて。
ま、大学出たの20年も前だけど。
まだあるね。「いま、会いにゆきます」「８年越しの花嫁」(死んでない)「大恋愛」(死んでない)「私の頭の中の消しゴム」(死んでない)
— はとや@小田原評定 (@k7nvpIFvtccLxU6) August 28, 2020
死んでないのもあるけど、病気になるのは皆女だな。
この「冷蔵庫の女」で私がモヤるのは、配偶者が病気になったら離婚するのは圧倒的に男性なのだそうです。恋人とは違うかもですけど、薄情なのは男性なのに、フィクションの世界では献身的に支える、なんて虫のいい話ですよね。
— はとや@小田原評定 (@k7nvpIFvtccLxU6) August 29, 2020
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