音楽系動画投稿YouTuberについて書いてみた

音楽系動画投稿YouTuberとは

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現在、Youtubeの中で盛んになっているジャンルの一つに、
音楽系の歌い手動画投稿者が存在します。

その中でも、それぞれ
「公式アーティスト」
「個人活動アーティスト」
「歌ってみた系動画投稿者」

の3つに分類されます。

それぞれ分類ごとの違い

音楽①

〇 公式アーティスト

例)嵐、宇多田ヒカルなど

すでに音楽活動をしておりそのPR活動の一つとして自身のYoutubeチャンネルを開設。
そこでは主に自身のオリジナル曲PVなどの映像を公開しています。

〇 個人活動アーティスト

例)YOASOBIなど

ネットの場を音楽活動の拠点として自身で作詞作曲などのオリジナル曲を投稿しています。

違いとしてはメジャーデビューをしていない個人での活動を行っていることです。
ひと昔の路上や施設でパフォーマンスをする場からSNSの発展でネット上で自分たちの音楽を拡げていく事が可能になりました。

〇 歌ってみた系動画投稿者

例)まふまふ、天月など

他のアーティストの曲をカバーで歌い、その様子を投稿しています。
歌唱力の高さで人気が出始めると徐々に自身で楽曲の制作をするようになり、アーティストとしてメジャーデビューを果たしていきます。
音楽を新しく始める人はここが原点になることが多いです。


音楽においてどんな投稿をしているか、または人気などの規模により分かれてきますが、
アーティストとして活躍するための指標になっていると考えられます。

個人活動アーティスト・歌ってみた系動画投稿者の特徴

音楽②

CDデビューしている公式アーティスト以外の音楽系歌い手動画投稿者の特徴に着目していきます。

彼らは主にネットでの音楽活動を拠点としていますが、元々はニコニコ動画にてボーカロイドの楽曲を作詞作曲してみたり、歌ってみたという投稿が流行り出したことから始まりました。

しかし、投稿にはコストがかかったりYoutubeの台頭から活動の場が移行。

目指すものによって違いは出てきますが、将来的に音楽で稼いでいくには
自身での楽曲製作は必須になってきます。

もともと、歌い手と呼ばれる歌ってみた系動画投稿者のまふまふや天月も、
今や自身で楽曲を制作しています。
というのも、Youtubeにおいて重要となる広告収入の面で左右されてくるからなんです。

広告収入

Youtubeにおいて広告収入を得られる条件として、まず自身で作詞作曲を行った楽曲でなければなりません。
他のアーティストの楽曲を歌ってもそこには著作権が発生してしまい、
広告を載せることができないんです。

しかし、例外もありその楽曲の著作権を管理している「JASRAC」などの音楽管理団体と利益を分配すれば、広告を載せることが可能です。

ですが、原曲のオリジナルやカラオケ配信の音源などはNGだったりします。YouTubeには「Content ID」という仕組みで著作権者が守られているのが一つの原因です。
ですが、場合によっては広告収益の分配がなされる事もあます。

しかし、どの道ややこしい部分もあるので、原曲のカバーを制作し、それを配信しているアーティストもいます。

そういった規制もあるため、皆が楽曲の自主制作の方向性に向かっているとも言えます。

日本で人気の歌い手出身アーティスト

〇 まふまふ / チャンネル登録者数 242万人

〇 天月-あまつき-/ チャンネル登録者数 147万人

〇 そらる/ チャンネル登録者数94.9万人

〇 Eve/ チャンネル登録者数 170万人

〇 【MAIN】96NEKO-CHANNEL / チャンネル登録者数 86.1万人

歌ってみた系動画投稿者からアーティストまでの道のり

自身の歌を投稿し始めてからいったいどのような推移でいちアーティストまでに上り詰めていけるのか?

これまでの音楽系の歌い手動画投稿者のチャンネル登録者数から傾向を考えていくと、以下のような一覧になります。

チャンネル登録者数

〜5万人:
歌ってみた動画投稿に注力

〜10万人:
ライブハウスのような小さな会場などで単独ライブ開催(自身で曲を作り始める)

〜50万人:
オリジナル曲をリリース。それに伴い、Zepp規模くらいで単独ライブ開催

〜100万人:
日本武道館、アリーナくらいの規模でも単独ライブ開催

100万人〜:
ドーム規模の大きさでツアーなども開催

投稿者によって違いはあるが、傾向として以上の数値が目安です。
アーティストとして認められるのはおよそ10万人を超えてきて自身で、
作詞作曲やオリジナル曲を手がけることが一つのラインとなります。

制作コスト

音楽制作動画になるのでマイクやヘッドホンなどの録音セットは必需品です。
コンデンサーマイクとオーディオインターフェースをPCに接続して利用しているのが主流です。

あとは基本的なPCと録音ソフト。
音にこだわりだすと高価な機材や周辺機器があるものの、これらはやっていく中で自身の技術に合わせて揃えていくのがベストです。
初期費用として15万〜20万で始めることができます。

以下、必要な主な機材を列挙します。

・コンデンサーマイク・マイクケーブル
オーディオインターフェース
モニターヘッドホン・ポップガード
マイクスタンド
リフレクションフィルター
PC
録音ソフト

どんなスタイル・手法で人気を獲得していけるのか

ネット発音楽系アーティストの共通点として、
幼少期自分の世界観をあまり周りと共有できずにネットの世界で自分を表現する場として利用し始めた
という背景が多いです。

以下、必要な要素をまとめていきます。

〇 歌唱力

まずは歌唱力。
とは言っても単に歌が上手いということだけではなく、
音楽系の投稿は何度もリピートして聞きたくなることが重要となります。
力強さであったり、特色のある声色が視聴者の心を惹くので、自分の声色を理解し特徴を伸ばすことが大切です。

(まふまふ→男性なのにとても高い高音キー、
天月→声優のようなメッセージ性のある声)

〇 作詞作曲

ゆくゆくは必要になってくる要素です。
歌い手オリジナルの世界観が存在し、
カバーはあくまでその世界観が他の曲を歌った場合どんな景色が見えるのか、
という点が重要になってきます。

作詞に関しては気持ちを素直に伝えることで特色も出てきますが、
作曲に関しては音楽に関して学ぶことが必要です。

楽器に触れたりいろんな音楽を聴いて自分の好きなコードの音楽を見つけていきましょう。
初めのうちはプロの方に作ってもらうのもいいかもしれません。

〇 映像撮影、編集

Youtuber同様サムネイルなどで再生数は変わってくるので、
歌とは別の要素ですが、視覚的要素も重要になってきます。
実写の場合、ただカラオケ画面だったり、歌っている姿を撮るとあまり再生されないです。

ですので、カット割りや絵作りをして引きつけることが重要となります。
ビジュアルに自信があればルックスも売り出していくのもアリです。

アニメやイラスト、写真に関しては誰かの制作物は著作権の問題でNG。
そのため、自身でその世界観に合うものを制作する必要があります。

戦略的な話として、あまり本格的にPVを撮っている人は少ないので、個人でもある程度映像に知見のある人や、
知人にそういう人がいればPVを作成するのは人気になるための近道になります。

〇どんな歌を歌うか

戦略的に考えていくといろんな意見はあるものの、
あれもこれもと手当たり次第に人気な曲に手を出すのではなく、
まずは自分の好きなアーティストや自分と声色の似ている歌手、好きなアニメなどの曲を絞りチャンネルの世界観を作っていきます。

ボーカロイドも人気な要素なので世界観を作っていくオプションとしてアリです。

リリースされた曲をすぐに投稿するスピードも重要。
狙い目のジャンルは難しいが、アニメ関連は需要もあるがライバルも多いです。

新しく出てきたアーティストやアニメをいち早く歌い始めることが再生回数、登録者数を増やすカギになります。

新たな開拓としては、ノンボーカル系の音楽に自身で歌詞をつけて歌うなどはまだヒットしている投稿者はいないので狙い目です。

一番近道なのは、その曲を歌っている人が少ない楽曲を選ぶこと。

アルバムのマイナー曲が意外と伸びるという傾向があるようなので、まずは自分の好きな歌手のリリースされてる楽曲を全て歌い切るくらいの気持ちで始めていくといいのかもしれません。

まとめ

音楽系動画投稿YouTuberにはそれぞれ「公式アーティスト」、「個人活動アーティスト」、「歌ってみた系動画投稿者」に分類されますが、
初心者から目指すなら「歌ってみた系動画投稿者」がおすすめです。

そして音楽系動画投稿YouTuberになるための要素として、

・歌唱力
・作詞作曲
・映像撮影、編集
・どんな歌を歌うか

以上4つが必要となってきます。

CDが売れない時代なんて言いますが、このように時代の変化に合わせて音楽業界の在り方も変わってきています。
一口に音楽系動画投稿YouTuberといっても、奥が深いものですね。

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