親が倒れたとき、あなたはちゃんと救急車を呼べますか?
いつもは普通に歩いていた両親がベッドから起き上がれなくなった
両親がいつもより元気がなく、食事もほとんど食べない
あまり想像したくはありませんが、高齢の両親を持つ私たちは、そういう場面に追い込まれることがあります。
「そんなときは救急車を呼べばいい」と頭ではちゃんとわかっていますよね。
でも、実際に親の様子がおかしいときに救急車を呼ぶのって、実は勇気がいることなのです。
今日は救急車を呼ぶべきか判断に迷ったときに便利なツールを2つご紹介します。
1. 救急安心センター事業 ♯7119
「倒れて意識がない」とか「骨折して動けない」といった明らかに救急車を呼ぶ必要があるときは、そのまま救急車を呼べばいいですよね。
でも、
▶ 親の様子がなんとなくおかしい。
▶ 転んでケガをしているが、なんとか自分で動けないことはない。
といった、救急車を呼ぶべきか判断に迷う場面も多々あります。
そんなときに電話で相談できるのが、救急安心センター事業【♯7119】です。
♯7119では、医師や看護師、トレーニングを受けた相談員が対応してくれます。
症状を聞き、「緊急性のある症状か」や「すぐに病院を受診する必要性があるか」等を判断してくれます。
相談内容から緊急性が高いと判断された場合は、迅速な救急車の緊急出動につないでくれます。
一方、緊急性が高くないと判断された場合は、受診可能な医療機関や受診のタイミングについてアドバイスをしてくれます。
医療関係者と直接相談できる、大変ありがたい窓口です。
ただ、注意事項としては、対応エリアが限られていることです。
全国どこでも使えるというわけではないことに注意してください。
お住いのエリアが対象範囲に入っているかどうかは、↓からご確認ください。
2. 全国版救急受診アプリ 「Q助」
では、#7119の対象エリア外の場合はどうしたらいいのでしょうか?
その場合には、救急車を呼ぶべきかどうか判定してくれるスマホアプリがあります。
それが「Q助」です。
アプリで該当する症状を選ぶと、「いますぐ救急車を呼びましょう」「できるだけ早めに医療機関を受診しましょう」といった判定をしてくれます。
救急車を呼ぶべきか迷ったときにアプリで判定をしてもらえると、自分の判断に自信を持つことができて安心ですよね。
ぜひ事前にスマホにダウンロードしておくことをおすすめします。
私の場合
ある日実家に行くと、両親が2人そろって動けなくなっていました。
季節は秋で肌寒い日でした。
そんな中、父は半袖Tシャツに短パンという格好で扇風機につけたままリビングでぐったりと横になっていました。
その隣ではうつ病の母が、やせこけた顔で座ったまま動けなくなっていました。
明らかにヤバい状況でした。
今考えると、すぐにでも救急車を呼ぶべき状況でした。
でも、その時の私は「これは本当に救急車を呼んでもいい状況なのだろうか」と心配になり、すぐには救急車を呼ぶことができませんでした。
はじめて親が倒れるという場面に直面した人は、冷静な判断をするのが難しいと思います。
ぜひ、相談窓口やアプリを活用して、迅速に適切な判断をしてください。
おわりに
今でも、私が救急車を呼ぶのがあと半日遅れていたら・・・と考えるとぞっとします。
九死に一生を得たとは、まさにこのことだなと思います。
これを読んでくださったあなたは、何かあった時にご紹介したツールをすぐに使えるよう、準備をしておいてくださいね。
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