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2021年 空っぽのJAL 国際線ビジネスクラス

2021年は、コロナによる日本の水際対策が大変厳しかった年だ。
東京オリンピック無理矢理開催、ということで、完璧な水際対策を謳っていたせいだ。

夏休みの時期なのに、日本からヨーロッパに旅行しようなんて人はほぼ居ない。
行きは良いよい帰りは怖い。
日本帰国後に長い自主隔離が義務だったからだ。
1週間の旅行のため、3週間休暇が必要。
行き先の国のコロナ罹患者数が多ければ、強制隔離のオマケ付きである。
何が悲しゅうてお出かけするのだ?

ヨーロッパから日本に行く人もオリンピック関係者以外居やしない。
自主隔離があるので遊びに行く意味がないのだ。
「日本のホテルの壁、見に来ましたー。」
なんて旅行客はいない。

というわけで、JALのパリ発日本行きビジネスクラスはがら空きであった。

数えてみると、我々夫婦の他に5人しか乗っていなかった。
CAも暇なので、(マスクをして)お喋りにいくらでも付き合ってくれる。

「私たちのお給料って、基本給+出来高制なので、コロナでフライトも少ない今、厳しいです。毎日もやし食べてます!」
などという可哀想な話も聞く。

なんせがら空きなので、
「何席使って頂いても構いません。」とのこと。
私は不精なので、一度座ったら立たないが、ウチの人は、そう言われたからには使いまくる。
一席は寝るためフルフラットのベッドに、一席は窓の外を見ながらお茶する席、もう一席は食事する席。

2022年
相変わらず日本入国には出国地出発前72時間以内の陰性証明が必要だった。
自主隔離措置は撤廃。
客室はまだ空席あり。

夏休みの時期なのに、京都は八坂の塔の写真にこれしか人が写り込んでいないことからも推して知るべし。
外国人客は戻っていない。


2023年
陰性証明提示なし。
自主隔離なし。
ビジネスクラスは満席。

あの夢のような空きすきの客室をもう一度体験することは、もうないだろうなあ…
いや、コロナ禍のような非常事態は2度と嫌ですけどね。


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