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大友克洋はビッグな漫画家なのか?
次男が遊びに来た。
うちは人口300人の村にあるので、大都市に住む息子はマッタリしたいと時々帰ってくる。
絵を描く息子(上の絵も)は、絵を見るのも好きである。
最近では、大友克洋、キムジュンギ、寺田克也…
大友克洋なら、デビューの頃から読んでいた。(はい、年食ってます、私。)
漫画アクション掲載の「ファイアーボール」❗️
「目醒めよと呼ぶ声あり」❗️
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乾いた細い線で、乾いた人間模様を描き、「絵はメチャクチャ上手いがニッチ」な作家だったはずの大友克洋が、『童夢』、『AKIRA』で、いろんな漫画作家がコピーしたがる超ビッグネームになってしまった。
『童夢』は、サイコキネシスを持つ老人と幼い少女の闘い。
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『AKIRA』でも、東京崩壊を引き起こすほどの超能力を持つ少年を巡るストーリー。
どちらも大変インパクトのある作品ではある。
しかし、登場人物は驚くほど「立って」いない。
誰にも感情移入出来ない。
登場人物はストーリーを進めるための駒に過ぎず、ストーリー自体、コレ、描きたいわけじゃないよね?というおざなり感。
童夢では、主人公二人のサイキックバトルで団地崩壊を見事に描いた。
AKIRAはその延長?
団地じゃ飽き足らず、東京の崩壊を描きたくなった?
漫画でどこまでCG的な描写が出来るか試したかった?
大友克洋は、若い頃のインタビューで、
「絵はマア描けるので…」
と語っていた。
デビュー当時からほぼ完成されていた。
漫画もそのストーリーも絵描きとしての手段に過ぎない?
あらゆる角度から描かれたキューピッドが出てくる短編もあった。
ストーリーは記憶にないが、キューピッドのお下品な格好は良く憶えている。
今回、次男は大友克洋の『AKIRA』全巻と『童夢』を持っていってしまった。