
時速190km超えで過失致死?ドイツでは殺人罪?
大分県の県道で起こった自動車事故で人が亡くなった。
事故を起こした人間は、制限速度を100km/h以上オーバーしていた。
最初に下った判決は過失運転致死罪。
【過失=不注意でしでかす過ち】
勿論、遺族は納得できないだろう。
事故から数年経ったいま、危険運転致死罪を求める再審が行われている。
ドイツでも同じような事故があった。
2016年2月、夜中にベルリン中央の大通りクーダムで2台の車がカーレースを繰り広げた。
その際、一台が脇道から大通りに侵入してきた車に激突、衝突された車の運転手は即死だった。
衝突時のスピードは、160〜170km/h。
ベルリンの州裁判所は、レースをした二人の若い運転手に殺人罪で終身刑を言い渡した。
が、これは物議を醸した。
これまでに、そのような判決が下ったことはなかったためだ。
そのため、連邦裁判所が判決を覆し、再審されることになった。
二度目の判決では、衝突車の運転手は最初の判決通り、殺人罪で終身刑。
もう一人の運転手は、殺人未遂で13年の懲役を言い渡された。
190km/hで一般道を走るって、例えばチェーンソーを作動🫨させながら渋谷のスクランブル交差点の人混みに突入するのと同じじゃないか?
「人に害を与えるつもりはなく、ただチェーンソーを作動したまま歩き、たまたま人に当たってしまっただけ。」
⁉️⁉️
車は鉄の塊だ。
走る鉄塊、危険物ですよね?
だから交通規則を守るという条件下でのみ、運転が許可されてるわけでしょう?
『スピードオーバーによる死傷事故全てに「危険運転致傷罪」が適応されるおそれがある。』などのジレンマもあり、大分県の事故では「過失致死罪」が問われることになったそうだが…
ベルリンの判決、特に量刑に関しては驚きを隠せないが、【一般道、それも市内をありえない高速で走行することは殺人行為】という考えが「いわゆる常識」として扱われたことにはホッとさせられた。
【後記】
大分県の事件、今日、危険運転致死罪の判決が下った。
起こりうる結果が予測できる愚行で人ひとりの命を奪い、形は「危険運転」扱いになったとはいえ、過失致死と変わらない量刑であった。