夢を追いかけるはなし

憧れが変わるたび夢中で追いかけて
目指しても程遠い現実知ったけど……

これはとある声優ユニットの歌詞だ。

はじめてこれを聴いた時、まさしく自分のことだなあと思った。

私は物心ついた時から常に夢がある。
常に「将来やりたいこと」があって、それに近付けるように生きていた。
もちろん成長するにつれて夢の内容は変わっていったけど、憧れの背中をいつも追い続けて生きてきた。

今ももちろん夢がある。

その夢を叶えるための就職活動はとても苦労した。
周りの友人よりも早く就活を始め、忙しい間を縫ってセミナーに参加した。

就活が本格化してからは、毎週のように地方から4、5時間かけて東京へ行き、説明会や選考に参加した。大学の講義やアルバイトとの両立は容易なことではなかった。

それでも、夢を叶えようとする過程って、すっごく楽しい。寝る時間も友達と遊ぶ時間も少なかったけど、夢のためなら頑張れた。何を犠牲にしてもいいと思った。

就活を終え、なんとか業界に入ることができた。それでも夢を叶えるには少し遠回りしなければならない。その過程を考えると気が遠くなる。それでも、ワクワクしている自分がいる。

仕事を始めてからは毎日新しい単語に遭遇している。覚えなければいけないこと、勉強しなければならないことは山の如くある。
そのひとつひとつをこなすたび、夢に一歩近づけるような気がして、ワクワクせざるを得ないのだ。

この気持ちを忘れないように、これからも努力し続けたい。

冒頭で紹介した歌詞には続きがある。

憧れが変わるたび夢中で追いかけて
目指しても程遠い現実知ったけど

胸の奥自分と似たヒーローがいて
今も背中をきっと押してる

私の中でも私に似たヒーローが、背中を押してくれていますように。

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