子供が欲しいと思ってたけど。

もちろん、アラフィフと言われる歳になった今も

「子供を産みたかった」
「子供を育ててみたかった」

と思うことは屡々ある。
数年前に比べれば、激減した気持ちだけど。

でも、一方、高齢になってから子供に先立たれる方もいる。
そんな時、なんとも言い難い気持ちになる。

当然、親御さんの悲しみや辛さを想像して、胸が苦しくなるという気持ちが生じる。

でも、その他の感情も湧く。
素通りしていたその気持ちを、少し深掘りして覗いてみた。

「子供を授かる」こと。

産んだことがない私なので、これは子供を持たない現実のうえでの、妄想に近いものがあるけど、本心でもあることを前提に。

そう、子供がいたら、まずどんなに愛おしいのだろう。
そして、巷でよく言われるように、我が親が自分を育んでくれたことに対する感謝を、否が応でも体験し、深めることができたであろう。

とても近しい我が身から生み出した人間が、1人の人格として自立する中で、どれほどの学びがあるだろう。

私とは異なる人格が、何に興味を持ち、どんな人生を歩むのか。

その一端を見守り、時には嫉妬することもあるかもしれない。そして、誇らしく感じることもあるかもしれない。
もちろん、その逆のこともあり得るが。

そして、冒頭に述べた「その他の感情」の正体は、孤独を避けられるかもしれないと思うのは、間違いかもしれないということ。

子供を授かることにより、
自分より若い人間が、死ぬまで自分の家族であり続けてることを期待していた。

でも、そうではない可能性も大いにある。

そんなことに気がついたことが、なんとも言えない感情を呼び起こしていたのかもしれない。

強く自分自身に生きよう。
きっと、日々を懸命に生きようとするなかで、孤独に負けない強さも生まれる。

そして、一人で抱え込まず、自分が身近に感じる人に相談したっていいじゃないか。
生涯の家族ではないけれど、その時縁したこと自体、とてつもなく稀有なことなんだから。

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