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デザイン入門した理系大学院生が研究×デザインについて考察した話
前回の記事でお話したように私は学部1年~大学院修士1年の5年間理系学生として過ごしてきました。本格的に科学研究をしたのは最後の2年間ですが、研究室所属してからそれなりに研究を立案したりできるようになるまでのプロセスはデザインだけでなくいろいろな世界で活かせると思ったのでアウトプットの練習として書いてみようと思います。(めっちゃ頭でっかちなこと書いてますね......。手も動かします......。)
改めて文章として残そうと思った他の理由は、デザインの勉強をし始めて
・本を読んでデザイン思考の勉強
・トレースしていいデザインを真似る
・Cocoda!のようなサービスでデザインを実践してみる
といったプロセスを踏む中で自分は効率よく成長できているのだろうか、と不安になったこともきっかけのひとつです。理屈を実践できているのか。真似たその先に得たものはあるのか。同じクオリティーのものを作り続けていないか。そういった疑問を今まで身に着けてきた手法と照らし合わせてもっとよい方法がないか考えて、あわよくばいろんな意見を聞きたいなと思う所存です。
研究とデザインのプロセス
私は学部4年生のとき研究室に配属されました。先生2人と学生数人、総勢10名くらいの研究室でした。4月にいくつかのテーマの中から一番面白そうだったものを選びました。研究室によってスタイルは異なりますがが当時の私の研究室は(多くの研究室も同じらしいですが)、テーマを決めたあと特に決まった進め方を教えられる訳でもないので途方に暮れつつ先輩に相談しながら下のように研究を進めてきました。
といった感じでした。いわゆるPDCAサイクルみたいなやつですね。わかりにくいので図解するとこんな感じです。
一番きついのはなんやかんや先行研究の調査だった気がします。とにかく手探りで泥臭い作業でゴールが見えませんが一番大切です。
あと上手くいくはずの実験が上手くいかないときが私はかなり多かったんですが原因究明してる間完全に研究が止まってしまうのがきつかったです......。
デザインについても同じような考え方が述べられそうですね。「デザイン」という言葉の意味が広すぎるので図にはしませんが、既存サービスの調査や新規性の提案がデザイナーの力量が問われる部分の一つではないでしょうか。
研究において用いられる手法の強み
研究では先行研究の調査をして問いを立てたり仮説をしなければ研究を始めることができません。また、ある程度明確な正解やゴールがあります。
一方、入門者がデザインをするときツールの使い方を学べばクオリティを問わなければ良くも悪くも成果物らしきものはできます。(こんなことを言うと怒られそうですが......。)
研究のプロセスを狭義のデザインのトレーニングに応用した場合、デザインの調査→その中でよい部分を解釈→そのエッセンスを自分で実践できるようにする、といった感じになるでしょうか。難しいのは「よいデザイン」とはどのようなものか分別をつけることでしょう。やはりそれは現場の方々に意見を聞いたり発信されているものから「いいもの」に含まれるエッセンスを見分ける目を手にいれることが必要となります。
デザインの強み
強みというかこれは個人的な好み、デザインの魅力的と感じる部分の話になります笑
学問は理論で構築されており、すべてが理論的に説明できるという前提に立ってそこから外れるものは排除されます。比較できるものでもありませんがデザインに正解がないとはよく言ったもので、見る人によって便利なもの、美しいもの、気持ちいいものは異なりますよね。学問が10割の人の理解を求めるのに対してデザインは1割でも強く求める人がいればその人たちのためのデザインをしていい、という事実が私にはとても心地よく感じられます。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。オオサンショウウオとじゃがいもを比べるくらい無理のある記事だったと思いますがデザイン入門者が勉強の仕方で困るポイントとか(?)、理系の人ってこんなことしてるんだーみたいなことがわかってくれたらいいなと思って書きました。
現在は手を動かす時間と頭を動かす時間のバランスや、具体的な作業の割り振りに苦労しています。
手:Cocoda!の課題をやる。このときに類似のサービスを調べてなんとなくエッセンスをつかみつつアウトプットする。PhotoshopやXDのテクニックを手あたり次第マネして引き出しを増やす。
頭:自分でデザインしたものがいいデザインの原則に従ってるか照らし合わせながら作る(本などで得た知識と照らし合わせながら)。サービス案などのアイデアを具体的にする。自分の強みやできることや将来目標の整理をする。(主にポートフォリオ用)。
とりあえずポートフォリオの原案くらいは考えないと......。がんばります。記事を読んだご意見ご感想アドバイスなどあれば泣いて喜びます。Twitterの方も気軽にフォローしてください!次回の記事では作ったものとか載せられるといいなぁと思います。