note創作大賞2024に応募にすることにしました - ライター・出版・Webの歴史もついでに語る
先日、noteイベント「デビューの軌跡と作家のキャリア - 新川帆立×秋谷りんこ」に参加。
作劇の勉強をしてきたわたくしとしては、特に目新しいことはなかったのですが……。
■伝説の脚本家・野島伸司そのまんまだった
新川帆立氏のいう〝勝手に校正〟という手法は、フジテレビの連ドラ『君が嘘をついた(1988年)』でイキナリ新人デビューした、脚本家・野島伸司氏もデビュー前にやっていたことでおなじみ(月刊ドラマ参照)。
のちに『101回目のプロポーズ(1991年)』『愛という名のもとに(1992年)』『高校教師(1993年)』『ひとつ屋根の下(1993年)』『何曜日に生まれたの(2023年)』など書いた、伝説的な脚本家さんだ。
映画版『家なき子』の企画料が3500万円だったと聞いたことがある(真相は知りませんよ)。
なんでもドラマを見るとき「次のセリフはこう返す」と予測しながら見ていたそうだ。
なんにしても、それで連ドラ即デューなのだからすごかった。
※のちに野島伸司氏は「早稲田シナリオ義塾」受講し、わたくしの先輩となった。
また、秋谷りんこ氏のいう〝小説写経(この言葉はじめて聞いた)〟も、野島伸司氏が、山田太一氏のシナリオを確か3作品ぐらい大学ノートに書き写して、シナリオの勉強をしたと、シナリオ師匠の石森史郎氏に聞いたことがある。
■1990年代、ライターの教科書といえば、マガジンハウス『ダ・カーポ』の文章特集で、そこでも小説写経を推奨していたと記憶
そのなか、休刊となってしまったが、1990年代のマガジンハウス雑誌『ダ・カーポ』の〝文章上達〟特集でさんざん紹介されていたのも、この〝名文の書き写し〟というもので。
いまはアホほどある、文章上達、Webライティングテクニックうんぬんなどのマニュアル書籍は、当時ほぼなかったし。
先輩によっては、歴史的文豪の『文章読本』を勧めていて、マジか。
もちろんインターネットもなかったし、1990年代で最も先進的だったのは、やっぱり『ダ・カーポ』の文章特集だったと思う。
のちに『ダカーポの文章上達講座 完全版』として、一部書籍化されるけど、ちょっと遅かった。
というのも、2000年代は自分の周りの雑誌編集者がどんどんWeb制作会社にスカウトされ、のちにWebライターが誕生することになるわけだけど、出版現場のノウハウがWebメディアに流れた(このあたりはいまでも「mixi」過去ログ調べれば、ちょっと分かる)。
と同時に、なんか〝文章上達〟セミナーと書籍の出版増加の幕開けでもあり、わたくしにも「書籍企画出してくれ」とかスカウトメールが来たほど(当時のWeb業界はプログラマーばかりで編集者もライターも不在だったしね)。
ほんで、2010年以降はもう語るまでもないやろね。
なんにしても懐かしい。
と、おじさん的回想したところで。
こんなことも過去のライティングセミナーで紹介してます。
いろいろエピソード満載。
また復活したら、よろしくお願いいたします(宣伝)。
※画像は「note創作大賞2024応募」にて、AI生成。