卒乳
娘が1年と1ヶ月になった。
母乳外来の助産師さんに相談しながら卒乳日を決めた。
10日前からカレンダーを娘と見て、カウントダウンをした。
毎日カレンダーの日付にバツをつけながら、さみしさがずしんとしながら、ほんの少しずつ覚悟が決まってくる。娘のためというより私のために必要な儀式なのだ。
おっぱいばいばいだよという言葉に、無邪気ににこにこしながら手を振ってばいばいする。
できるなら娘がいらないというまで母乳をあげていたい、と思う。卒乳は、第二子を考えてのためで完全に私の都合なので娘のことを思うとなんとも言えない気持ちになる。
起こるか起こらないかわからない「もしも」が頭を堂々巡りする。
22日の朝の授乳が最後だった。
ごちそうさま、ばいばい、をにこにことしている娘を夫と見つめる。
夜は牛乳をごくごくと飲み、夫に寝かしつけられて眠った。何ならいつもより早く寝たので拍子抜けだった。1時半ごろぐずって起き、めずらしく泣いていた。ミルクは飲まないので牛乳をあげ、再び眠った。夫は牛乳が残りわずかで心許ないと深夜に買いに行った。
娘は、保育園でも普通に過ごしたようで、今のところすごく大きな不安はなさそう。
ご飯を食べて、牛乳を飲み、すこしぐずぐず言ったが21時前には寝た。
私は、今日は胸ががちがちだった。動悸が苦しい。保冷剤で冷やし、たまに搾乳する。
生まれたての娘は、泣いて仰け反って母乳を嫌がり、母乳が全然出ておらず私には無理なのかと何度も折れかけた。生後1ヶ月頃から、母乳外来で抱き方などを矯正してもらい、反転し哺乳瓶拒否になるほど完母になった。
この1年と1ヶ月、体調を崩した2日を除き、休みなく授乳してきたんだなぁ。
私の両乳よ、娘をここまで育ててくれてありがとう。
ほんとうに幸せな時間をでした。
また出番が来るまで、すこしやすんでね。