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エチオピアとソマリランドの沿岸へのアクセス権に対する反発: 紅海の新たな不安定要素


周辺各国の強い反応

2024年1月2日にエチオピアとソマリランドが沿岸へのアクセス権を合意した件、周辺諸国が非常に強い非難や懸念を示しており、紅海のアラビア海側のバブ・エル・マンデブ海峡の大きな不安定要素となり得ることがうかがえます。

2024年1月6日、Bloomburgは、今回の合意が周辺各国の反応、①ソマリアと②ソマリア国内のイスラム武力勢力であるアル・シャハブからの非常に強い反発、③ソマリアも所属する東アフリカの政府間開発機構と④周辺諸国の懸念を伝えています。

①ソマリア

「ソマリアの主権と領土の完全性に対する侵略行為」と表明し、ソマリアの独立性と国境の不可侵性を基に強い非難をしています。(ソマリランドはアフリカ連合・国連、ソマリアから独立を承認されていません。)

②アル・シャハブ

アル・シャハブは2008年に米国からテロリスト認定されている武力勢力であり、「エチオピアが1インチたりとも領土、領海を得ることは許されない。これは『苦い結果』をもたらすだろう」とコメントしています。

③東アフリカ 政府間開発機構 (The Intergovernmental Authority on Development (IGAD))

東アフリカ7カ国からなる政府間開発機構は、本部はジブチにあり、加盟国は、ジブチ、エチオピア、ケニア、ソマリア、スーダン、ウガンダ、エリトリアの7か国です。
同機構は、地域の安定性に与えうる影響に対する深い懸念を表明し、立場の相違を友好的に解決することを求めています。

④周辺諸国

エジプト・エリトリア:エチオピアが海軍基地を持つことへの懸念を表明しました。 ジブチ:沿岸へのアクセスのため鉄道・道路を提供しており経済的な損失が懸念されます。


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