第13回スクプロ講座(ドキュメントの文書構造編)
第13回スクプロ講座(ドキュメントの文書構造編)
SmartHRのプログレッシブデザイングループでアクセシビリティテスターをしている柳瀬と言います。
今回は12月4日にプログレッシブデザイングループ所属で私の上司でもある辻勝利(つじかつとし)さんのもとで行われた第12回スクリーン・リーダープロフェッショナル養成講座(スクプロ講座)について報告していこうと思います。
辻さんは弊社のアクセシビリティスペシャリストであり、またNVDA日本語チームの代表でもあるスクリーン・リーダーの第一人者になります。
このスクプロ講座は私だけでなく色々な方にも有意義な情報になると思い、会話形式で記事にしています。
※スクリーンリーダーはNVDAを使用しています。
目次
はじめに
見出しをつけてみよう
基本的なリストを使ってみよう
番号付きリストを使ってみよう
いろんなリストをつかってみよう
今回のおさらい
まとめ
最後に
はじめに
辻:今日はですね、Googleドキュメントを使って文章をフォーマットするドキュメントの文書構造を整えるという話をしていこうかなと思います。
柳瀬:よろしくお願いします。
辻:では、まず新しいドキュメントを開いてほしいのですが、前にお伝えしたdoc.newのコマンドって覚えていますか?
柳瀬:覚えています。
辻:それで新しいのを出してもいいし、すでにもう準備していたらそのドキュメントでも構いません。
柳瀬:準備できました。
見出しをつけよう
辻:まずは私がドキュメントに入力するのでそれを整えていってもらっていいですか?
柳瀬:はい。わかりました。
ドキュメントの編集が行われる
辻:では入力したものを上から見ていってください。
柳瀬:わかりました。
動物、犬、猫、猿、キジと一行ずつ読み上げる
辻:確認出来たらまず動物に見出しをつけましょう。見出し1にしようと思うのですが、動物と書いてある行に移動してもらってCtrl+Alt+数字の1を押してみてください。
柳瀬:はい。
見出し1のスタイルが適用されていますという
辻:それで下矢印を押してみてください。
犬という
辻:上矢印を押すと?
見出しレベル1動物という
辻:こんな感じになります。見出しはこれで大丈夫です。
基本的なリストをつけてみよう
辻:次は犬、猫、猿、キジをリストにしてみましょう。リストにするときはまず犬のところに移動してみてください。行頭に移動するのにHomeキーを押してみてください。
柳瀬:はい。
辻:そこで半角にしてもらっていいですか?
柳瀬:わかりました。
辻:ハイフンを入れてspaceを押してください。
一項目の箇条書きを作成しましたという
辻:こんな感じになります。残りの物も一個ずつリストにしてもいいのですが、めんどくさいので犬の行末に移動してもらっていいですか?
柳瀬:はい。
辻:そこでDeleteを押してください。そうすると犬猫と一行になったと思います。その状態でEnterを押すと上に先程作成したリストが継承された状態で作られます。
柳瀬:押してみます。
ダッシュリスト犬猫と読み上げる
辻:そして下矢印を押すと
リストの外、猿と読み上げる
辻:猿はリストに入ってないですよね。
柳瀬:そうですね。リストの外って言ってますね。
辻:同じやり方で猿もキジもリストにしてみてください。
柳瀬:わかりました。
猿もキジもリストにする
柳瀬:できました。
辻:これが基本になります。こんな感じで大丈夫です。
番号付きリストを使ってみよう
辻:今度はですね。新しいのを先ほどのドキュメントの下に追加しました。
犬、チワワ、柴、シベリアンハスキーと一行ずつ読み上げる
辻:犬なので見出しのレベルとしては動物の見出しより下にくると思うので見出しレベルを2にしたい。
柳瀬:はい。
辻:犬に見出しレベル2をつけるには先程のCtrl+Altに数字の2をつけてやると大丈夫です。
見出しレベル2のスタイルが適用されてますという
辻:犬から下もリストにできるのですが、今度は順序付きリストにしたいと思います。1番チワワ、2番柴、3番シベリアンハスキーみたいなリストにしたいですね。
柳瀬:なるほど。
辻:チワワの先頭の部分に移動してもらって1.と入力してください。そして半角spaceを押してください。
一項目の番号付きリストを作成しましたという
辻:残った二つもリスト項目にしたいので、先程と同じようなやり方で作成してください。
柳瀬:できました。
辻:3番目にあるシベリアンハスキーでEndキーを押してEnterを押すとどうなりますか?
4.という
辻:新しいリスト項目が増えますよね?
柳瀬:はい。
辻:もし4番目が思いつかない場合はもう一回Enterを押してみてください。
削除されたリストアイテム4.という
辻:そうすると何が起きるかというと、4という項目は削除されて上に3つの番号付きリストができたことになります。
柳瀬:なるほど。ということは4があった場所は何も入ってないということですね。
辻:そうですね。上矢印を押してから下矢印で戻ってみてください。
リスト3 シベリアンハスキー リストの外 ブランクという
柳瀬:本当ですね。
辻:よくできてるでしょう。
いろんなリストを使ってみよう
辻:ドキュメントにプログレメンバーとメンバーの名前を入れてみました。今入れたプログレメンバーの見出しは見出しレベル6にしてみてください。
柳瀬:わかりました。
Ctrl+Alt+数字の6を押す
柳瀬:できました。
辻:次はメンバー全員を選択してほしいんですが、Shift+下矢印で。
柳瀬:わかりました。
辻:今までは一番上の場所にハイフンを入れて一番目のリストを作っていました。ですが項目が多い場合はちまちまやっているのは大変なので、Ctrl+Shift+8を押してみてください。
9項目の箇条書き作成しましたという
柳瀬:できました。
辻:今回は番号なしの箇条書きリストができました。今度はチェックリストを作成します。同じようにメンバー全員を選択してCtrl+Shift+9を押してください。
9項目のチェックリストを作成しましたという
辻:そうするとチェックボックスと読み上げますか?
リスト チェックボックス チェックなしと読み上げる
柳瀬:読んでますね。
辻:例えばですけど上から3人をチェックをつけた状態にしたい。よく使うケースとしては会議の議事録の出席の有無などで使われます。今はチェックがオンの状態ではないのでチェックをつける方法はCtrl+Alt+Enterです。
柳瀬:Ctrl+Alt+Enter。
チェックリストの項目をオンにしましたという
辻:こういうことができるんですよ。
柳瀬:なるほど。普通にEnterではなくてCtrl+Alt+Enterなんですね。
辻:そうなんです。次は番号付きのチェックリストを作成します。メンバー全員を選択してCtrl+Shift+7を押してください。
番号付きリストに更新しましたという
辻:そうすると9人にいることがわかりますよね?
柳瀬:はい。わかります。
辻:ここまでで見出しのつけ方とリストの作り方を紹介しました。じゃあ、最初につけた見出しを外したいと思うときもあると思います。そういう場合はCtrl+Alt+0を押してください。
標準のテキストスタイルが適用されていますという
柳瀬:へぇ~そうなんですね。
辻:ためしにページ全体を選択してCtrl+Alt+0で見出しを外してみてください。
柳瀬:やってみます。
ページ全体を選択してCtrl+Alt+0を押す
柳瀬:ちゃんと見出しが外れてますね。
辻:見出しは外れましたがリストは残ってますか?
柳瀬:リストは残ったままです。
辻:ここまでが基本的なことになります。
提案モードをつかってみよう
辻:今度はyanaさんが「これ間違っているよ」って提案する提案モードについて説明します。例えばシベリアンハスキーのーをがついてないとします。そのときに元のテキストをいじらずに自分の編集が追加(提案)できます。追加すると提案内容のメールがドキュメントの作者あてに届きます。それを承認すればそのまま提案が反映されて拒否すれば提案は削除されます。
柳瀬:はい。
辻:では提案モードのやり方をお伝えします。Ctrl+Alt+Shift+Xです。なかなか押しにくいと思います。
柳瀬:本当ですね。かなり左側に偏ってますね。
提案モードに切り替えましたという
辻:提案モードに切り替えましたと言ったらシベリアンハスキの後にーをつけてみてください。つけたらその行を読み上げてください。
シベリアンハスキー挿入マークありという
辻:挿入マークありって言ってますよね。
柳瀬:いいました。
辻:これで提案している状態になります。こんな感じで提案モードを使うと複数の人で編集しているときに自分はこう思うといった提案ができます。元に戻すときは押しにくいですが、Ctrl+Alt+Shift+Zを押してください。
編集モードに切り替えましたという
辻:これでいつもの状態に戻りました。これで基本的な文書構造はできるようになったと思います。以上で今日は終了したいと思います。
柳瀬:ありがとうございました。
今回のおさらい
見出しをつける Ctrl+Alt+数字(1~6)
見出しをはずす Ctrl+Alt+0
箇条書きリスト① ハイフン半角spaceにリスト化したい文字や文章
箇条書きリスト② リスト化したい範囲を指定してCtrl+Shift+8
番号付きリスト① 数字.半角spaceにリスト化したい文字や文章
番号付きリスト② リスト化したい範囲を指定してCtrl+Shift+7
チェックリスト リスト化したい範囲を指定してCtrl+Shift+9(チェックのON/OffはCtrl+Alt+Enter)
提案モード切替 Ctrl+Alt+Shift+X
編集モード切替 Ctrl+Alt+Shift+Z
まとめ
今回はGoogleドキュメントの文書構造についての説明になりました。普段からGoogleドキュメントはよく使いますが、見出し以外の文書構造について意識して使ったことはありませんでした。今回教えていただいたコマンドを使用すると簡単にリストの作成ができることで作業が楽になって助かります。また、打ち間違えもなくなるのでどんどん使用していこうと思います。個人的な問題としては今回の文書構造についてのコマンドだけでなく他のスクプロ講座で教えていただいているコマンド達も忘れないようにしたいです。
最後に
次回の内容はマークダウンについてですが、次も色々な情報をお届けできると思いますのでぜひ見に来てください。
辻さんもnoteで有益な情報を発信されているので、URLを貼っておきます!
Katsutoshi Tsuji