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「虐待ノ涙」 楽曲解説
▼CD情報
1st Single『虐待ノ涙』
2011.06.03 release
DUKK-001/¥1,000(+tax)
01.虐待ノ涙
02.黄昏刻
革命的兄弟ユニット「慟哭〜doukoku〜」の記念すべき1枚目のCDである『虐待ノ涙』。その表題曲「虐待ノ涙」の楽曲解説をしていこうと思います。
クレジットを見るとわかるのですが、この曲は【作詞:隆介、作曲:隆介、慟哭〜doukoku〜】となっている為、慟哭〜doukoku〜のボーカル兼僕の実兄、隆介さんがメインとなって作り上げた曲となっています。
最初に隆介さんが1番終了までのデモ音源を持ってきたのが始まりでした。ギター、ベース、ドラム、ボーカル、そしてイントロに単音弾きのピアノのみが入ったデモ音源です。
2番〜アウトロまでの構成は僕が作ったのですが、隆介さんから「ギターソロとか間奏が終わった後に静かな雰囲気のところがほしい」とデモ音源を貰った時に言われていたので、その要望にも応えて制作し、それでクレジットは【作曲:隆介、慟哭〜doukoku〜】という表記になっているわけです。
この曲の制作は約10年前(!)に行ったわけで、10年前の僕はまだまだ作曲やDTMの技術、知識が無かった時期です。試行錯誤しながらアレンジをした記憶がありますね...(沁々)。
当時隆介さんがエモ系のジャンルの音楽を好んで聴いていたこともあり、多少なりともエモ系の要素を取り入れてあります。イントロの単音ピアノ、ギターソロの辺りもその影響があるだろうと思います。
制作途中、ギターソロの構成とメロディはもっと明るい展開且つメロディアスなものにする予定はあったのですが、「少しエモくしてみよう」という試みから、ワウのエフェクトを使用したり、少々激しめな構成である今の完成形に至りました。
ギターソロが終わった後の、隆介さんの要望である静かな展開。クリーンギターのアルペジオと柔らかなベースソロを入れ、その後のストリングスを多用した壮大にも感じるCメロ、そしてラストサビ、この辺りの展開は意外と起伏に富んだものとなっているので、技術や知識が少ない当時の自分なりにやりたいことを詰め込むことが出来た仕上がりとなったかなと思っています。
もちろん今の自分から見ると、荒削りなアレンジやシンセサイザーの打ち込み技術、編集が沢山あるのは否めないのですが、この楽曲を完成させたことで「慟哭〜doukoku〜のロックとはこういうものだ」と提示ができ、僕にとっても今後の自信にも繋がったもの、という思い出深い曲の一つとなりました。
今でも「虐待ノ涙」を好きと言ってくれる人は多いのですが、先程記述した通り、この曲は2番終了以降は起伏に富んだ展開となったもので、意外と曲時間が長いというデメリット(?)があります(笑)。ちなみに慟哭〜doukoku〜初期の楽曲は曲時間が長いものが多いです。それは僕がやりたいことを詰め込み過ぎた故のものが多く、つまりはそれを上手くまとめることが出来なかった当時の僕のアレンジ技術不足の表れもあるかと(笑)。
「若いなぁ〜」と思いながらも聴いてみると新たな発見があるかもしれません(笑)。実際、隆介さんの歌声もすごく若いです。
1stアルバム『慟哭世界』にリレコーディングされた「虐待ノ涙」が収録されています。下記からダウンロード&ストリーミング出来ます。
▼1stアルバム『慟哭世界』ダウンロード&ストリーミング→https://linkco.re/9XAhZGgG