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店舗の買い物とネットの買い物

お店の周りの麦畑が綺麗だ。特に夕焼けにあたった様は映画のようである。世間はGW.皆様はいかがお過ごしでしょうか。今年もあっという間に5月。本当に月日が過ぎるのが早い。歳をとった。長女が4月から小学生になり絶賛新生活真っ只中。娘もまだ慣れないようで色々と大変だ。ようやく慣れてきた頃にGWとなりまた休み明けには振り出しに戻るのだろう。

お店はというと鳴かず飛ばずで最低ラインをキープ。コロナが明けたかのような世の中の空気に出かける人も多い模様。そんな中希少なお客さまたちに支えられている。感謝感謝感謝。

今日はお客さまとの会話の中でも度々話題に上がるネットショッピングと店舗の買い物について少し書いていきたいと思う。うちのお客さまは店舗に買い物に来る方なのでリアル店舗で買い物をする方が大半なのですがもちろんネットも使うわけで「やっぱりお店での買い物って良いですね〜」「前ネットで買ったんですけど感動が倍違います〜」とか、店舗をやっている私にとって良い事を言ってくれる。僕はあまりネットショッピングにネガティブな感情はなくて、それぞれに合った使い方をしたら良いだけだと思っている。

簡単な話、商品だけで見ればネットはお目当てのものに辿り着くには最高のツールなわけで、逆に言えば予期せぬ出会いとか、探していないけど欲しいものには巡り合う確率は少ない。どちらかというと後者は店舗に求められる事なのだろうと思っている。古着でいうとLevi'sの501の85年のW32,L31を探していたら店舗を巡ってもなかなか出会えないけどネットなら頑張れば出会えるかもしれない。そんな事だと思う。

ただそんな商品を頑張って店舗を巡って探し出した時の喜びはネット以上に大きい事は言うまでもない。でもそんな買い物が20年前には当たり前にあった。だから今は簡単に欲しいものが手に入りやすい、見つけやすい時代となったので買い物の楽しさが半減しているとも言えるだろう。皆それに気づかずに。

特にSNSも普及して様々なお店が商品をUPしていてそれが手のひらの中で買えてしまう。便利な時代である。そんな反面私のお店はSNSには上げるもののそこで買えないので店舗に行かなくてはいけない。これはONLINEなのかOFFLINEなのか。酷いと他の商品は見ずに帰られる方もいる。これって一体なんなんだろうと不思議な気持ちになる。コチラも餌を撒いているようで何か気持ちが良くない。

そんな事を考えているとSNSに上げることが違和感があって出来なくなっていく。すると結果は正直で、SNSに商品をあげなければ来店は減る一方。これって多くの人がSNS判断で来店するかを選択していることになる。こちらからするとSNSにあげている商品が全てではないのに。なんならSNSよりお店に来た時の感動を味わって欲しいため良い商品がSNSに上がらないこともザラにある。

でもこれも、それも自分達が作り出した現象である。個人的には古着を買いに行く時に(お目当てのものがない状態で)そこのお店に何があるか知りたくない。というタイプである。やはりお店での出会いが嬉しいので。そんな感覚で買い物するのはもう古いのかと寂しい気持ちにもなるが、SNSなんぞあげなくても来店してもらえるお店作りが出来ていないのだと神様に言われている。

その通りである。でもせっかくなら楽しい買い物が良いなぁ。私にとっての付加価値なので。その時の出会い、会話、思い出、全てがその時買った服に残るから。

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