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高齢育児

私は高齢で2人目を産んだ。
だから40歳を過ぎて2才児の育児をしている。

若くして育児が始まった人生を送った人達とはライフステージが違う。
仮に成人する時点を区切りとするならば、私の育児は私が還暦を迎える頃に終了するのだ。


その後私に残された人生は一体如何ほどだろう!?

私は曲がりなりにもセカンドライフを多少は楽しみたいな…と控えめに希望している。
そのためには健康じゃないと!できれば小綺麗な高齢者でありたい。

腹八分を心がけて、適度に運動して、休息を十分にとって…。
肝心なのは健康寿命なんだから。


……できない!

この全てができないのが高齢育児なんだ。
ここに注ぐ体力が残存しないのだ。

疲れてるから甘いものを口に入れてしまうし、疲れてるから脳みそのストッパーも甘い。疲れてるからいいんちゃうんか?と囁かれる。

運動なんてしてられない。
その代わりドスドスバタバタとTO DOはこなしている。

十分な休息はとれるわけもない。
仕事から帰ったら眠りにつくまでが正念場。
私がやらねば誰もご飯にありつけないし、清潔な服を着ることができない。
私が言わねば娘は時間割も宿題もしなければ髪も乾かさない。
私が洗わねば息子は垢だらけのままなのだ。
ウンチだってまだオムツなんだ。
最低限の生活水準を愛する家族に提供するために高齢の母は頑張るのだ。


美容にかける時間なんて残されておらず、今手をかけなくてどうするっ?と自分に問いながら寝落ちをする毎日。

コギレイで元気なおばあちゃんとして余生を過ごすためには、ものすごい気合と根性が必要なんだな。

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