「キミが嫌いなものって 意外と多い?」 とキミが訊く 「意外とだったら多いかもね」 私は、そう答える 「八方美人?」 そう訊いたキミに 「人間関係で 波風立たせないためにね」 と私は返す 「ストレスは?」 珍しく多弁なキミの質問に 驚きつつ 「溜まるわけないじゃん だって 多くて95%くらいだもん 100%本気だったら ボロボロになってる」 自分なりの言葉で キミに切り返す キミはまた 何か考えている 私のように 喜怒哀楽を 演じるのが苦手なキミは
我慢するのは 苦手だった 手に入らないものを 欲しいと願っても 手に入らないのなら 我慢せず 諦めてばかりいた 僕だった でも それじゃ きっと 自分が一番大切にしたい人を 大切にできないことに 気が付いたんだ キミが今 幸せじゃないなら 僕が幸せにしたいと思う だから キミにありったけの気持ちを込めて 好きだって言うから 僕にキミを幸せにさせて キミの事 諦めないって 決めたから
ずっと ひとりで生きていくって 思っていた けれど 出逢ってからは もう ひとりは 嫌だなって 思うようになっていた ふたりで いるのなら 僕は絶対 キミとがいい キミがいい キミでなきゃダメなんだ そう言って キミは私の手をギュッと握った 好きとか 愛してる そんな言葉より グッときた 私も同じ気持ちだから これからは 一緒に ずっと キミと
若さなんて どうだっていいって 思ってたけれど キミより 年下だってことに 躊躇してしまう 僕がいる あと少しだけ 生まれてくるのが 早かったらって 何度思ったことだろう キミが僕以上に 年齢のこと 気にしてるから 僕も余計 気になってしまうんだ せめて キミの前では 頼りがいのある 異性でありたい そしたら キミと対等になれるかな キミを好きな僕の気持ち 受け止めてくれる?
初めてキミと出逢った日 初めて会った日なのに 全然初めてじゃ無い感じがした 話も合うし 気も合って きっと キミとは ずっと 続けられる恋が できるって 思ったんだ あれから 五年経ったけれど 今でもあの頃と 変わらないくらいの 熱量で キミのことを 想ってる だから ずっと 一緒にいるから この手を離さないでよ ずっと
キミとは縁が無かったけれど キミを好きになった僕のように 僕も誰かに好かれているのだろうか キミと別れて 恋はしないつもりでいた それくらい キミとの別れは 辛いものだったし 僕にとって それは最後の恋だと 信じて疑わないほど 永遠を感じることが できたから 他に好きな人が出来たから あの日キミに切り出された 別れ話の日 今でも忘れられないほど 傷ついたけれど 漸く僕も 誰かに心をときめかせることが できるようになってきたから 戸惑いつつも この想いに 真摯に向
もうすぐ 雪の季節だね ってキミが 嬉しそうに話す そうだね って 無表情に 答えた僕だけれど 実は 雪の季節が 今は待ち遠しいんだ 照れ屋な僕は 理由でもないと キミと気軽に 手を繋ぐことも できないけれど 雪の季節になったら 寒さに乗じて キミの手を握ることが できるから 嬉しかったりする なんて 素直に 言えたらいいのにな プライドって ほんと邪魔だ
「ねぇ」 って言うだけでも なんだかんだで いつも 振り向いてくれたキミ ちょっと 不愛想だけれど 実は優しい そんなキミの ギャップが 好きで堪らなくて 「ねぇ」 って言っていた 本当は 「ねぇ」 のあとに続けたい言葉があるんだ 「ねぇ、好きだよ」 って
貴方に逢った 触れた感触も 触れられた感触も 確かにあったのに 目覚めて初めて 夢だと分かった その時は とても切ない気持ちになった だけど あんなに逢いたかった 貴方に 夢の中ではあるけれど 触れることができて 良かった 夢ですら 逢えなかった 貴方に逢えた それだけで 頑張る理由になるから 夢でまた 逢えないかなって 思うんだ
いつかは と思っていても 突然 そのいつかが 実現できない日が 来ることもある 最初から 無理だったとか 叶うはずないとか そんな風に思っていたら 可能性は ますます 薄れていくから いつかじゃなく 今すぐやれることは やっておこう 大切なモノを 失う前に
貴方の事 なんとも 思っていなかった そう言ったら 嘘になる 本当は とても 好きだったから 幼すぎた私が それを 恋と認識するのは 難しく 貴方と 言葉を交わしたり するだけで 幸せだった 戻れないのは 分かってる それでも 戻りたいと思うくらい 貴方と過ごした日々は 素敵な毎日だった いつかまた 何処かで貴方に 逢いたいな 無邪気に 貴方と 戯れてた あの頃に帰りたい
キミと頻繁に 連絡を取り合っていた頃が 懐かしい 朝から晩まで メッセージのやりとりを していた いつからか お互いの環境が 変わり 連絡をとることも 少なくなり それから 全く連絡をとることも 無くなった 恋には タイミングが あるという だとしたら 私たちは そのタイミングを 逃したということなんだろう それでも 未だに消せないキミの 連絡先 残っているメッセージを 読み返す度 胸が苦しくなってしまう 削除することすら 出来ないまま 今日も夜が更けていく
好きになったら その人の事しか 考えられない そう言ったキミ その言葉を 聞いて ずっと好きだった キミへの気持ちを 諦めることにしたんだ 僕と距離を置きたい気持ちが なんとなく 垣間見えたから キミに好かれてる奴が 羨ましい 少なくともそれは 僕じゃない 他の誰かだから 一途なキミが好きだけれど 一途なキミだから 僕が入り込む余地は無かったんだんだ そう思うと悔しい 僕が先に キミと出逢っていたならって いまさらながら思ってしまうんだ
これで 終わりなんて嫌 キミの気持ちに 抗って そんな言葉で 繋ぎ止めようとした心は やっぱり 繋ぎ止められなかった 冷めてたのは多分 私も一緒だった ただ 別れの言葉を 先に言われたのが 悔しかっただけ なのに…… 零れ落ちる涙は 何の涙? このまま 空と一緒に 泣き濡れよう 雨に紛れて 泣いてしまおう 誰にも気づかれぬように そっと……
恋は一瞬で堕ち 愛は一生育むもの キミとの恋のはじまりは 本当に一瞬だった だけど ただの恋で 終わらせたくないから 愛と言うものを キミと一緒に育みたいと 思ってる だからキミには 僕がいいって 言って欲しいな 僕はキミ以外 考えられないから
新しい何かを 始める時は ドキドキとワクワクが 連動してる キミと初めて会ったあの日も そうだった 何故だか不思議なくらい ドキドキしてた だけど ワクワクする気持ちも あったんだ その気持ちを 優先して 良かったって 告白して OKしてもらえたから 思ってる キミとなら いつだって ドキドキと ワクワクを 共有していけそうだ キミと出逢えて 良かったって 心からそう 思える