見出し画像

私流、ジェネラルナースの目指し方

なんでもできる看護師に憧れた1年目

私の看護師1年目は大学病院の循環器内科・血液内科・代謝内分泌内科の混合病棟でした。

毎日のように点滴作成台に点滴が山積みになっていて、誰かしら状態変化があって、心電図もバンバンアラームが鳴っていて。

日々、新人の私はビクビクしながら仕事をしていたのですが、そんな状況でも、テキパキと仕事をこなし、患者さんに優しく声をかけ、現場を仕切る先輩看護師がいるわけです。

怖い先輩でしたが、かっこいいなと思いました。

「自分もいつか、なんでもできるジェネラルナースになってやる!」と、毎日必死に勉強をしていました。

ジェネラルナースは無理ゲーではないか?

そう意気込んでジェネラルナースになるためにキャリアプランを考えてみたものの、調べれば調べるほど領域の広さと深さに翻弄され、30年かかっても無理っぽいということが分かってきました。

「ジェネラルナースになるのは、無理ゲーだ。」

そう、途方に暮れるしかありませんでした。
しかし、一度憧れたものは、そう簡単に諦められるものではありませんでした。

ジェネラルナースって何だろう?

ジェネラルナースについて、改めて考え直してみました。

「そもそもジェネラルナースって、なんだろう?」

よくよく考えてみると、なんのためにジェネラルナースを目指すのか、ジェネラルナースになった結果、どうなりたいのかを具体的にイメージできていなかったことに気づきます。

ただなんとなく、「なんでもできる人はカッコいい」と思っていただけで、「なんでもできる」というあいまいで実現不可能な目標に向かって、やみくもに進もうとしていただけでした。

ここでようやく、自分なりのジェネラルナース像を具体的に考える必要性に気づきました。

自分がなりたいジェネラルナースを言語化してみる

「自分は、ジェネラルナースになって、どんな景色をみたいんだろう?」

そう考えてみると、なりたい自分の像が輪郭として浮かび上がってきました。

『目の前で困っている人に自信をもって手を差し伸べられる人になりたい。』

例えば、
日常生活で困ったことがあって悩んでいる人。
道端の途中で具合を悪そうにしていたり倒れている人。
突然、何かで怪我をしてしまった人。

そんな人達に自信を持って手を差し伸べられる自分でありたい。

これが、私がジェネラルナースになって辿り着きたい自分でした。

この自分の理想像は、父が闘病生活を送っている時に力になれなかった自分を悔いた経験から来ているように思います。

自分が目指すべきジェネラルナースとは

そうなってくると、自分が目指すジェネラルナースには、必須なものと必須でないものが見えてきます。


<必須なもの>

  • 疾患や年齢によらずプライマリーケアが行える知識・スキル

  • 二次救急レベルまでの応急手当が行える知識・スキル

  • 看護技術にとどまらない幅広い分野の癒しの知識・スキル

  • 人としての熟達した器


<必須ではない>

  • 病院内での幅広い疾患管理、術後管理の経験

  • 手術室看護の経験


自分がやってきたこと

私は自分なりのジェネラルナースを目指すために、訪問看護で幅広い疾患と年代の方に関わり、自然療法や心理学など非薬物療法に関連するものを幅広く学びました。

看護師として医学的知識を高めるために看護師5年目で診療看護師(NP)の資格を取れる大学院へ行き、医師から直接医学を学びに行くこともしました。

看護師としてだけでなく、人として成長するためにビジネススキルをはじめとした様々な研修にも参加してきました。

まだまだ道半ばですが、着実に自分が思い描いたジェネラルナース像に近づいている実感があり充実した日々を送っています。

おそらく、「これで完璧!」というゴール地点はないと思いますが、ゴールの方向性が定まっていて、その方向にどう進めば良いかが明確で、着実にゴールに近づいている実感が自分のキャリア満足度に大きく影響します。

ですので、ジェネラルナースを目指しているけれどもイマイチ答えが見つからない方は、まず、その輪郭を具体的に捉えるところから始めてみてはいかがでしょうか。

ジェネラルナースに憧れている人へ

ジェネラルナースの目指し方は人それぞれですが、私なりの目指し方が参考になれば嬉しいです。

ぜひ、みなさんなりの理想のジェネラルナースを具体的に言葉にしてみてください。

自分が、どこで、どんな時に、どんな人の役に立ちたいのか。

自分の過去の経験を振り返ってみると、その想いの原点が見つかると思います。

自分が何でもできるようになりたい領域をもう少し明確にしてみて、必要な経験・スキル・知識を細かく分解してみてください。

そうすると、自分のキャリアの歩み方がはっきりと見えてくると思います。

私に近いジェネラルナース像をお持ちの方は、ぜひ、一緒に訪問看護をやりましょう。


ケアプロ訪問看護ステーション求人サイト↓
https://recruit.carepro-hmc.co.jp/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?