風と共に去りぬる2024…いつのまにか英語の勉強に(前編)
※Fujii Kaze STADIUM LIVE “Feelin' Good” Blu-ray&CD のネタバレあります。
2024/12/25 に “風SUNタ” から届いたクリスマスプレゼント。日産スタジアムライブのBlu-ray&CD。早速封を切る。まずパッケージを見て感動。今回のライブで特に好きだった『青春病』が裏表紙に。まずは Documentary を観る。今回はダッチ監督、Yaffleさん多め。ダンサーさん、スタッフさんも裏方さんというより、ライブを一緒に創り上げる仲間という感じ。改めて、本当に細かいところまでしっかり話し合って練り上げていくんだなぁと実感する。でも、ギスギスした感じはないなぁ。雑談のように和やかに、よりよいものにしていくために冷静に、時には慎重に時には大胆に、誰かのちょっとした発言や発想にも耳を傾けて拾い上げる。まさにチームワーク。「これは私のコンサートではありません」という風くんの言葉は観客に対してだけでなく、チームの皆さんに対しても言ってるんだな。
ちょうど昨日、テレビで『さんま・玉緒のお年玉! あんたの夢をかなえたろか 30周年SP』を観ていて、推しの力は偉大だなぁと感じたところで、風くんは「ピンチの時に物理的に助けに行けるわけではない」と言っていたが、私の精神的支柱の一つであるとこは確かだ。ただ、スマホ同様、依存しすぎないよう注意は必要。
CDはバンドやコーラスの音が鮮明で音を楽しむのはこちらがいい。ただ、1枚に収めるために何曲かカットされているので、CDはブックレットと本体を手元に置いておく用にして、サブスクで聴くのもよし。ブックレットにあった “The booklet contains the original lyrics.” という一文が気になったので、よく読んでみることにした。…あれ、これ結構違う。終わりそうにないのでとりあえず『旅路』まで。
”summer grace” は、ピアノだけだけど歌詞つきだった。
「愛に従うのならば 出来ないことなど何もないさ」の英語詞が、
There's nothing we can do
If we obey our love inside
となっていて、YouTube では日本語詞に合わせて “If we 〜” が先になっているところを、これを一文にした時の英語の語順に合わせて入れ替えている。
『ガーデン』は、
「掴んだ手解き放て 空の果て」の英語詞を「空の果て」で改行せず、
Just let go of your tight girp to the edge of the sky
としている。
『特にない』は、
「見返り 求めるから いつも傷付いて終わる」が、
HEHN (以下H)では、
Expecting something in return
would always make us end up hurting
Feelin' Good (以下F)では2行目が、
Would always end up hurting me
「ご褒美 欲しがるから いつも腹が減ってる」が、
Hでは、
Craving for some rewards
would always make us feel hungry
Fでは、
Wanting to get rewarded
Would always make me hungry
「特にない 定めなどない わたし 囚われず歩く」が、
Hは、
Not particularly
I do not particularly have rules
I walk without being captured
Fでは、
Not particularly
There is no particularly rule
I walk without care
それから、元々が英語詞の部分の日本語詞に読点(、)がなくなっている。
『特にない』については、風くんが11月に Genius で更新したものを採用していた。
https://x.com/JPNGenius/status/1856971388617441723?t=1LGgM_gVUi8dJkOkVSO1hA&s=19
『きらり』は、
「無くしてしまったものを振り返ってほろり」が、
LASA(以下L)では、
Thinking back on what I had to lose … makes me weep
Fでは、
Looking back 〜
になっている。
『死ぬのがいいわ』は、タイトルの英訳が、
Hでは、“I'd Rather Die”
Fでは、“Shinunoga E-Wa”
となっていて、日本語タイトルの発音がそのまま生かされててなんだか誇らしい。
「変わることのない愛をくれるのは だれ」が、
Hでは、
Who would give me the most everlasting love of them all ?
Fでは、
Who would give me the fairest love of them all ?
「死んでも治らな治してみせます」が、
Hでは、
If it's never cured. I'm sure to cure it
Fでは、
Even if it's never be cured, I'm gonna cure it anyway,
となっている。
“damn” は、
「まさかこんなに媚びてまうとは」が、
Lでは、
never thought i would care this much
Fでは、
never thought i'd try this hard
「まさかこんなに捉われるとはな」が、
Lでは、
and why do i have to care this much about it
Fでは、
and never thought i'd care this much about it
「どけ、そこどけおれが通る」が、
Lでは、
get out the way, cuz imma bout come thru
Fでは、
get out, cuz imma bout come thru
「だめ、もうだめぜんぶ終る」が、
Lでは、
i'm done, i'm totally done with everything
Fでは、
i'm done, and everything will be over
「完ペキとか無理やん、ハナから」が、
Lでは、
that i ain't fucking perfect
Fでは、
that i ain't no perfect man
「…別に何も期待してないけどな」が、
Lでは、
and i don't have any expectations for myself, either
Fでは、
but i ain't got any expectations for myself, either
「ヘンな気持ち誰のせい」が、
Lでは、
whose fault is it that i feel this weird way
Fでは、
whose fault is it that i feel this weird
『旅路』は、
「恥ずかしくて 消えたいけど」が、
Lでは、
So embarrassed, feel like disappearing
Fでは、
So embarrassing, feel like disappearing
「もう大丈夫 旅路は続く」が、
Lでは、
But it's okay, the journey still goes on
Fでは、
But it's okay now, the journey continues
「隣同士 学びは続く」が、
Lでは、
We are all together still learning
Fでは、
Next to each other, we keep on learning
「果てしないと思えても いつか終わりが来ると 知らなかった 昨日までより 優しくなれる気がした」が、
Lでは、
I realized nothing stays the same forever
And now I can be much nicer than I was yesterday,
I guess
Fでは、
It seems like forever
But I guess I am sweeter
Compared to yesterday when
I didn't know there comes an end
「僕らはまだ先の長い旅の中で」が、
Lでは、
We're still on the long journey ahead
Fでは、
We're still on a long journey ahead of us
「誰かを愛したり 忘れたり」が、
Lでは、
Sometimes we love someone
Sometimes we forget someone
Fでは、
We will love someone, and forget someone
「この町は相変わらず青春です」が、
Lでは、
It's still springtime of life in this town
Fでは、
it's always springtime of life in this town
「僕たちはいつになれど少年です」が、
Lでは、
After all, we will forever be boys
Fでは、
After all, we will forever be kids
「何かを愛したり 忘れたり」が、
Lでは、
Sometimes we love something
Then we forget something
Fでは、
We will love something, and forget something
「これからまた色んな愛を受け取って」が、
Lでは、
But still we'll keep receiting all kind of love from now on
Fでは、
We will receive all sorts of love from now on
「あなたに返すだろう」が、
Lでは、
And we'll give them all back to you
Fでは、
And we will give them all back to you
「全てを愛すだろう」が、
Lでは、
We're gonna love them all
Fでは、
We will love them all
伝えたい内容がより伝わる表現を探すだけでなく、歌詞としてよりよい響きの言葉、語順など常に考えているんだろうなと想像する。新しい曲の歌詞を考えていても、ふと、あの曲のあの表現はこうした方がいいなとか思いつくと直したくなるんだと思う。こういうところも常に成長し続けているんだなと思うと尊敬の念が湧いてきた。(もちろん前から尊敬はしていたけれど。)違う言語に翻訳する作業は単語や文法を学ぶだけでなく、歴史、文化、流行など、その地に生きている人たちのことを理解する必要がある。相当な努力をしているとは思うけれど、きっと本当はもっとどっぷり英語漬けの生活をして、納得のいく作品を創りたいんだろうな。しばらくは向こうでアルバム制作に専念できるといいな。そして、何より健やかに。
風くんを見習って、私も何かいろいろやりたいことをやっていこうと思う。皆さんも2025年が良い年なりますように。