藤井風 "grace" は「ライナスの毛布曲」
※サムネイルの写真は、2022.10.16 LOVE ALL SERVE ALL STADIUM LIVE で撮ったものです。
風くんの曲にはどれもそれぞれに好きなポイントがあり、もう私の人生は藤井風前と藤井風後に分けられるというくらい多くの気づきをもらっている。その中でも ”grace" は何かが違う。まず、最初に聴いたのはdocomoのCM。「あーたしに会えてよかった」が聞こえた瞬間、勝手に涙が流れていた。この時、この曲は私にとって特別なものになると感じた。
これはdocomoの「藤井風の未発表曲でショートフィルムを作ろう」というプロジェクトのために作られた曲。応募できるのは学生のみ。次男も応募した。私が見たら口出ししそうなので本人に任せ、どんな作品を出したかは知らない。選ばれなかったけど、いい経験になったと思う。
ちょびっと先輩の風くんが未来ある後輩を思って作った曲。小学生の子たちにも響くような分かりやすい言葉がストレートに伝わる。"Free" Live でも若い人たちを無償で招待したいと思っていたように、短い青春時代を鬱屈した環境で過ごしている人たちに愛と自由を届けたいという思いが溢れた楽曲。解放感と多幸感がメロディと歌詞に込められている。プロジェクトのテーマも「すべての人に、才能がある」だから、若い人たちを念頭に置いていたとしても、すべての人に響くのだろう。
このプロジェクトのおかげで、入選するしないに関わらず、多くの人が一歩を踏み出してみただろう。その一歩が次なる一歩に繋がる。まずは踏み出すことが大切だ。息子にもそう伝えた。
作品を募るだけでなく、風くん自身も一歩踏み出した姿を見せてくれたのがMVだ。言うだけでなく、やってみせるところが風くんらしい。自由になれた喜びを爆発させている風くんは本当に幸せそうだ。これが風くんのしたかったこと、伝えたかったことなんだなと感じる。風くんが全身全霊でストレートに伝えてくれた "grace" は、私にとって藤井風史上最も魂に響く曲となった。いつも聴いていたいし、聴くと安心する。たとえるなら「ライナスの毛布曲」だ。
世界中の必要な人に届きますように。
愛と感謝を込めて。
※2022/10/23 追記 J-WAVE TOKIO HOT 100 藤井風『grace』初登場1位おめでとうございます。
※2022/10/24 追記 grace の英訳を見ていると、英語も分かりやすい表現を使っているように思います。英語の勉強にもいいかも。私も勉強を続けていこうと思ってます。
※2022/10/30 追記 29日のTwitter、よく見るとフードじゃなくていつものタオルをかぶって顎の下で結んでた。このタオル、風くんの「ライナスの毛布」かしら。