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カリグラフィーは独学できるか

※本 note は2015年にブログで公開していた記事を加筆修正して転載したものです。

ちょいちょい「カリグラフィー+独学」で検索して私のサイトに辿り着いてる方がいるようなので、この記事を書きました。2020年現在でも結構なアクセスがあるので、note へ転載します。


果たして独学できるのか

私はほぼ独学なんですが、できるのかどうか時々聞かれます。いきなり結論を言ってしまいますと、

できるかどうかは本人次第

でしかないです(笑)。カリグラフィーに限らず、絵画でも空手でも動画編集でもプログラミングでも、およそすべての技芸が独学できるかどうかは、本人がやるかどうか、ただその一点のみです。ミもフタもない言い方にはなりますが、本当にただそれだけです。

独学ってどうやるの?

で、次に多い質問が「独学ってどうやるの?」なんですが、これもとても冷たい言い方にはなりますけど、

人に聞かない

ことです。どこから情報を得てどうやって学ぶか、そこから自分で考えるところから始めるのが独学です。

厳しいですね。多分もうこの辺でこの文章を読むのをやめたくなったかと思います(笑)。ただ、これだけネットが発達している現在、学習方法を自分で探せないようであれば、もう独学はほとんど無理です。素直に教室に通った方がいいでしょう。

通信講座・オンラインコースはどう?

従来の、課題を送って添削してもらう形式の通信講座は、初心者にとっては独学とあまり大差ありません。赤ペンでの指摘をちゃんと理解するには、受け取る側にもある程度の技量が必要で、初心者にはハードルが高いです。私は学習初期と最近の両方で通信講座を受講しており、それを強く感じました。「今ならちゃんと受け取れるな」と思っています。

昨今の Zoom 等を使用したリアルタイムのオンラインコースであればまた違うかと思いますが、私は経験がないのでなんとも言えません。

独学には鉄の意志が必要

ともあれ、独学にはとにかく鉄の意志が必要です。教室へ通えば強制的に学習時間が発生しますが、独学だと自分でその時間を作ってやらなければならず、これがなかなか並大抵のことではありません。時間があれば、だいたいスマホをいじってしまうのが関の山です(私がそうです・笑)。

続けるコツとしては、道具を出しっぱなしにしておくといいでしょう。いちいち準備が必要になると億劫になるので、傾斜台やペン、インクなどを席に着けばすぐ使える状態にしておくのです。それでもホコリを被る可能性は大なんですが(笑)、どのみち教室に通ったとしても、それだけで上達は難しいです。週イチで2時間やるよりは、毎日20分やる方が上達速度は早いので、うまくなりたければ自主練習は必須です。

最初はとにかくつまらないです。見本の流麗なイタリックなど到底書けるはずもなく、自分のヘタさ加減を嘆くばかりです。ですが、それを乗り越えなければ永久に上達は望めません。そのつまらない時間を果たして乗り越えられるかどうかが最大の壁でしょう。

洋書を購入すべし

カリグラフィーはラテン文字(アルファベット)の書道です。当然ながら、その情報は英語を中心とする欧州の言語が主なものとなっています。ここで「英語はできないからなー」と落胆した方、ご安心ください。私自身、英語はカタコトなのですが、まったく臆することなくガンガン洋書を購入しています。なぜなら図版こそが重要であり、解説文はなんとなーく解ればいいと思っているので。だから英語はおろか、まったく解らないドイツ語でもイタリア語でもフランス語でも分け隔てなく購入しています(笑)。

洋書はやはり情報が豊富です。本場のカリグラファーたちの作品はやはり違います。独学したければ、どんどん購入していきましょう。図版を眺めているだけでワクワクするようになれば、もう心配はいらないでしょう。あなたはすでに学ぶ姿勢が整っています。

▼オススメの洋書のリストはこちら!

まとめ

まとめると、独学のコツは以下の通り。

・独学とは、人に聞かない。教わらない。
・道具は出しっぱなしに。でなくば素早く出せるように。
・ひたすら本を買う。当たり外れは気にしない。
・読めなくても洋書も買う。
・週イチ2時間より毎日20分。
・初心者にとって通信講座は独学と大差ない。

独学は厳しいです。それでも始めたい。そう思った方は以下の note も参考に。あなたの一助となれば幸いです。

オマケ

最近以下の本が出版され話題です。読書猿さんという圧倒的な読書量を誇る方の著書で、800ページ弱という大著です。これ読むだけでひとつの分野を独学した気分になりそうですが、参考にしてみてください。参考までに言うと、私は読んでません(笑)。


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