【財務スキル】PLは5つの利益だけ分かっていればいい!【MUP|WEEK16】
財務ってなんですか?
答えられますかね?
今回の記事から、財務について『なんもわからないよ〜』という人でも理解できるように説明していきたいと思います。
もちろん、『そもそも、何で必要なの?』という疑問にも答えていきたいと思います。
それでは、さっそく↓
少し思い返して見て欲しいのですが、
『あのお店っていつも人いないけど、なぜかつぶれないよね〜』『こんな安くて本当に儲かるのかな?』
『こんな場所にお店出せたら、儲かりそう!!』
といったイメージを持ったことが一回はあるかと思います。
じゃあ、このイメージは実際のところどうなの?
これを考えるために、しっかりと”お金を可視化するスキル”のことを財務スキルと言います。
◆ 結論
財務スキル:数字に落とし込むスキル
『では、いったいどこに数字を落とし込むんだ?』って思いますよね。
企業は経営成績や財務の状態をあきらかにするために、『財務諸表』と呼ばれる書類を書いています。
ここに『うちは儲かってるよ〜』という曖昧なものではなく、しっかり数字を書き込んでいるのです。
『財務諸表』には大きく分けて以下の3つが存在します。
・損益計算書(P/L : Profit & Loss statement)
・賃借対照表(B/S : Blance Sheet)
・キャッシュフロー計算書(C/F : Cash Flow statement)
今回はP/Lに関してやっていこうと思います。(すごく長くなると思うので)
<いきなり余談コーナー>
財務の知識って何で必要??
Fumiが財務を学んでみて、良かった思うこと
1. 経営のことが分かる
→財務は経営の一つの大きな要素です。自分で経営をするとき、絶対必要。投資する時に絶対必要。
『いやいや俺、経営者にも、投資家にもならねーよ』って方へ↓
2. 自分個人のPL、BS、CFを持てる
→家計簿、あれも一つの財務諸表と言えると思います。
→自分にとって何が大切なのか?金銭的にはもちろん、『無形資産』や『幸せといった抽象概念』においても”見える化”しやすいです。
→すると、人生の軸みたいなものが分かってきて不安が無くなったり、自分がこれからやるべきことが分かってきます。
要は”視座が高くなります”。2番目の方が圧倒的に大切だと思います。はっきり言って、資本主義で生きるなら全員必要な知識だと考えています。
なぜ、義務教育にないのか理解できません。(日本はもっと、『性と金と心理』について教えるべきだな〜と感じています。人生で、これらを使わない人ってほぼいないですよね)
ちなみに、僕も専門的には全然分かってないです。会計の勉強も少ししてみましたが、『細かいことって会計士にならないなら要らなくね』って思いました。
それでは、本題入っていきます!!
◆ 損益計算書(P/L)
損益計算書(P/L)
一定期間の経営の成績表のこと
例)1年間にいくら利益を出したか?
まずソフトバンクのPLを見て見ましょうか…
はい、意味不明ですよね…
大丈夫です。ひとつずつ解説していきますし、細かく全部理解する必要もありません。
ではまず、P/Lにはざっくり何が書いてあるのかを解説します。
大きく分けると3つです。
・収益
・費用
・利益
実は、これだけしか書いてありません。
経営でめちゃくちゃ重要な方程式
『利益=収益ー費用』
を表しているのがP/Lの正体です。
この方程式を図してみると,左側に費用+利益,右側に収益が来てその量は一致することがわかります↓
しかし、これだけでは何のお金なのか全く分かりません。
細かく見ると、いろいろあってよくわからないですね。
P/Lに存在する利益だけ見ても以下のようになります。
『どんだけあるんだよ!』と僕は最初思いましたが、皆さんはどうですか?
ただ、逆にこれらの利益さえ理解すればもうP/Lの核となる部分は全部理解できます。
5個だけです。頑張りましょう!
■ 売上総利益
本業での利益のこと
売上総利益 = 売上高 ー 売上原価
本業での利益とはどういうことか?
分かりやすくカフェで考えてみましょう!
めちゃくちゃ簡単です!カフェの本業はコーヒーを売ることです。
・コーヒーを100円で売り対価としてお金をもらう(売上高)
・原料のコーヒー豆を40円で買いました(売上原価)
・利益は60円です(売上総利益)
注意して欲しいのはこれはコーヒー1杯あたりであり、正確には違います。売上総利益は売り上げたものを総合したものの利益であり,ここの60円は粗利なんて呼びます。
P/Lは一定期間(1年や1ヶ月)に対する売上を考えるので、売上”総”利益と言います。
■ 営業利益
営業利益=売上総利益ー販管費
営業利益=(売上高ー売上原価)ー(販売費+管理費)
販管費とは、コーヒー販売の間接的なコストのことです。
コーヒー豆があれば、コーヒーが売れるかと言われれば、そんなことないですよね?
人、場所、物、広告などが必要になってきます。
販管費:例)従業員給料、広告宣伝費、店舗家賃など
■ 経常利益
経常利益=営業利益+ (本業以外の継続的な損益)
カフェはコーヒー販売だけでなく、定休日にスペースとして貸し出しをしてお金儲けすることもできます。
このように、本業以外で収益や費用を加えた利益が経常利益となります。
本業以外の収支:例)カフェをスペースとして利用、利息収支
■ 税引前当期純利益
税引前当期純利益=経常利益+(突発的な損益)
当期に発生した全ての事象を加味した利益のこと
『器具が故障した〜』
『実は来月に、2号店出すんだよね / 畳まなければいけなくなった』
のように毎月ではない突発的な損益を加味した利益になります。
■ 当期純利益
当期純利益=税引前当期純利益ー税金
まあ、名前からして当然の方程式ですよね。笑
これがいわゆる”ピュアな利益”になります。
◆ まとめ
P/Lにはたくさんの”利益”が出てきましたが、
要は、売上高から段階的に経費として引かれているモノを個別の呼び方をしているだけです。
以下図のように『〇〇利益は、△△から□□を引いたモノだ』と答えられるようになっていれば、P/Lの概要を理解したことになります!(ためしに、ソフトバンクのP/Lまで戻ってみてください)
それでは、次回!(多分、B/Sについて)
<参照>
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