見出し画像

ええかっこしいの効能

ピアノを習い出して、もうすぐ三年です。

還暦近くになってからの習い事なんで、技術的にそんなには上達してません。

でも、ちゃんと続けた自分が誇らしいです。モチベーションも落ちてません。これからも続ける予定です。

前向きに継続できた一番の功労者は先生です。
二番目はええかっこしいな自分の性格です。

どういうことか説明しましょう。

先生は、若くて可愛らしく、おだやかで優しくて、ユーモアもたっぷりある素敵な女性です。

物覚えの悪い中高年を教えるのは忍耐力が必要で、あまり面白みのない仕事かもしれませんが、一度も傷つけられるようなことを言われたことがありません。どんなにヨロヨロした演奏をしても、どこかしら良いところを見つけて評価してくれます。そして、ちょっとした課題をいつも出してくれます。

私のほうは、先生の前でヨロヨロした演奏をしたときは本当に情けない気持ちになります。そして、出された課題は何としてもクリアしたいと思います。

だから、結構真面目に練習します。とくにレッスン間近のときは。

その時の気持ちは、「ピアノが好き」とか、「うまくなりたい」とかいうよりも、「先生の前でヨロヨロ演奏したくない、課題を克服したことを見てもらいたい」という気持ちが圧倒的に強かったと思います。

多分、先生に「良くできました」って誉めて欲しいのだと思います。つまり、ええかっこがしたいんです。

最近、「他人ではなく自分の気持ちこそ大事」なんて偉そうなことを考えてますが、私の心の奥底には人の期待に応えて認められたいという強い願望があります。

でも、これは悪いことじゃないと思います。こういう願望があるから、私は頑張ったり努力したりすることが出来るのです。

まあ、自分一人でも興味を持ったことに没頭したりすることはありますが、人が絡んだときのパワーとは比べ物になりません。

だったら、このええかっこしいな性質を上手に利用すればよいと思います。
上達したいものがあったら、その分野で人と関わるのです。

思えば、私が長く続けているものは、必ず人との関わりがあります。
私は全然マイペースじゃありません。
私にとって、人のチカラはとても大事なのです。
そして、そんなふうに思う自分が結構好きです。

ただし、私が頑張れるのは、自分が好きな人に対してのみです。
どんな人を好きかを決めるときは、他人ではなく自分の気持ちを大事にしたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?