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昔の映画や音楽に導かれた日
日曜日、外出から帰ってきて、テレビをつけたら映画「サウンド・オブ・ミュージック」をやっていた。
つい見入ってしまい、途中からだけど録画までして何度か見直してしまった。
良い。本当に良い!
古き良き、楽しく健全で上品で美しい映画…。風景も、人の動きも、映し方も、音楽も、そして何より言葉が本当にきれい。予定調和で、細かい設定とか突くと矛盾もあるのだけど、とにかく美しいから全部オッケー。
私のお気に入り(My favorite things)は、日本人にとってもはや、京都に行きたくなる音楽にしか聞こえないけど、原点はここ。ジュリーアンドリュースの歌う歌詞の響きが最高で、だいたい聞き取れるのだけど、細かいところがわからない。
全部ちゃんと解りたいから歌詞をネット検索。すぐ出てきてありがたい。いやもう本当に美しい。私がよく聞き取れなかった部分は一瞬の景色を切り取ったものだった。俳句や短歌みたい。
Wild geese that fly with the moon on their wings
Snowflakes that stay on my nose and eyelashes
夕方、買い物に行く時、歩きながら歌ってしまった。楽しい…
夕飯を作りながら今度は曲が聴きたくなり、歌詞検索した画面に表示されていた「曲をきく」ボタンを押したら、動画リストが出てきた。もう、本当に便利。
まずは映画の歌の場面を切り取った動画で聴く。オリジナルは良い。
次はカバー作品。モダンなジャズ風。これも大人っぽくて素敵💓と、聴いていたら、途中の間奏で聞こえてきたサックスの音色に心奪われた。高めのサックス。心に刺さる孤独な響き。
これ、昔、何度も聞いた懐かしい音だ。
そうだ。Stingの「Englishman in New York」だ。1987年の曲。
当時大学生だった私には、とにかく大人っぽくてカッコよくて、のめり込んで聴いた曲だ。ニューヨークってのはどんなにクールで素敵なところなんだろうと、異国の大都市を空想して憧れたものだった。
そんなことを思い出したら、急にStingが聴きたくなって、矢も盾もたまらずアップルミュージックを開いて検索をかけていた。もちろん秒で出てきた。便利すぎる!
Englishman in New York、今聞いても超カッコいい。そして、若くて何も知らなくて、無駄にもがいたり馬鹿みたいに夢見たりしてた、当時の青臭い自分のことも一緒に思い出されて、何とも不思議な気持ちになった。
私は若い時の自分を思い返すと、大抵恥ずかしくてすぐ記憶に蓋をしてしまう。でも、不思議と今日はならなかった。曲が良すぎると、アホだった若い頃の自分にも何だか優しい気持ちを持てるんだなと思った。
その後、好きすぎる(と言いながらもう何年もきくことのなかった)Stingの曲を更に何曲か聴いた。
Fields of Gold
Shape of My Heart
この二つも最高。
サウンド・オブ・ミュージックから始まってStingに着地した不思議な1日。
だけど、とても幸せだった。