青空の下、キミのとなり
キミは絶望したことがあるか?
失恋、惨敗、赤点、不合格、退学、クビ。
大切な誰かの死。
部屋の電気を消して、一人、落ち込む。
その空間を、真っ黒な夜空より暗く感じる。
そんな夜は、落ち込みたいだけ落ち込めばいい。泣きたいだけ泣けばいい。自暴自棄に、なってしまえばいい。
どん底までたどり着いたら、あとは上がるだけ。
でも、V字回復のサクセスストーリーが現実になる人なんて、おそらく何百人に一人。
大概、どん底よりちょっとマシか、いわゆるフツー、平均点に戻るので精いっぱい。
それでいいんだ。
間違えない人、迷わない人なんていない。
間違えたことがあるから、日々、迷うから、気づくことがある。順風満帆で自信満々の人なら、気づけないことを。
青空の下、キミのとなりで時を過ごせることが、どんなに幸せか。
例えば、そんなことだ。
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