画用紙
真っ白くて大きな画用紙が、目の前にある。
これ、キミのものだ。
クレヨンでも水彩でも油彩でもいい。どんな色を使っても、何を描いてもいいんだよ。
失敗したら、また、新しい画用紙に描き直せばいい。
そうやって失敗を重ねるうちに、ちょっとずつ、輪郭がハッキリしてくるはずだから。
キミが本当に描きたいものは、何なのか。
でもね、歳を重ねれば重ねるほど、キミの画用紙は少なくなってゆく。
そうなればなるほど、もう失敗できないってプレッシャーも大きくなる。
たった一度の失敗の持つ意味が、重くなる。
だからいまのうちに、たくさん失敗してほしいんだ。
失敗した数だけ、キミは強くなる。
どんなプレッシャーにも、くじけないキミになる。
やがて、キミにしか描くことのできない、素敵な絵にたどり着く。