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みつめていたい

遠くから、そっと。

でも、ずっと、みつめていたい。

恥ずかしくて面と向かって声なんてかけられないけれど、いつだって憧れの存在。

手の届かない場所に羽ばたいてしまった、幼なじみ。

どこかよそよそしくて、だから、陰から見守り続けたい息子や娘。

その視線は、きっと、届いている。

人の目からは、多分、人の目には見えないレーザービームのような何かが解き放たれている。

それは多分、みつめる先の誰かに、しっかりと注がれている。

そして、受け取った人が身に纏うオーラになる。

みつめていたい誰かがいる。その時点で、もう、人は誰かの力になれている。

その力は、いつか、きっと、自分に還ってくる。

そして、いつか、みつめられたい人になっている。

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