傾けた「!」に宿った、ある思い
「!」
メールでもLINEでもツイートでも、堂々の頻出第一位記号。
デジタルだとまっすぐなはずの記号。しかし、わたしはいつも斜めに書いてしまう。傾いているのである。
うーん、なぜだろう?
困っているわけではないのだけど、原点を考えてみたい。
「!」を傾ける理由は
あれやこれやと過去の引き出しをあけていったら、ある理由が浮かびあがる。
ひょっとして、読んでいる(いた)雑誌の影響なのではないか?
というわけで、家にあった雑誌アーカイブを漁ってみることに。(スクラップファイルにコレクションしている、コレクター気質)
押し入れにしまった、厚い厚いファイル×3を発掘して、いざ調査!
過去の「ViVi」をチェック
まずは、ViVi。
2015年ごろ(何月号かまではわからなかった……)の切り抜きを発見。
当時のViViは、ギャルっぽい。トレンド最前線にありながら、ノームコアや古着も取り入れていた。
パラパラとめくっていると、あった。「!」が斜めになっている!
(どうでもいいけど、このページに掲載されている玉城ティナちゃん、かわいすぎる)
見出しから本文まで、傾けた「!」で揃える徹底ぶり。
「!」を傾けると、フレッシュさが増した印象だ。ギャルの元気さやエネルギーを感じる。
2000〜10年代の「装苑」や「メンズノンノ」、「soup」なども一部手元にあったのでチェックしてみたが、その中で「!」を傾けて表記していたのは「ViVi」のみだった。
思えば、2010年代、学生だったわたしはカジュアル・モード系統の雑誌ばかり読んでいたと思う。
けれど、ViViみたいなギャルな雰囲気にも憧れていた。もしかしたら、傾いた「!」の元気さ、フレッシュな印象にあやかりたかったのかも。
ギャルとは無縁の学生時代だったはずだけど、あれ、マインドはバリバリ平成ギャルだったんか……!?
しかし、他にもどこかで見つけた気がするんだよな。
どこだっけ?
本棚を見渡す。
「POPEYE」にも……
本棚に埋まっていた「POPEYE」2021年12月を取り出す。
メンズ向けの雑誌であるが、シティボーイの世界観が好きでよく買っている雑誌のひとつだ。
いやいやまさかないだろう。そう思いながらもチェックしてみると、
あったー!!!!!
見出しに使われていた「!」。たしかに、傾いている。
ざっとみた感じ、本文では使われていないが、見出しではたまにあるみたい。
フォントの効果もあり、ポップでカジュアルな印象が加わる。
こんな感じで、POPEYEといえば、語尾に「。」がつくイメージだった。灯台下暗し。
(余談だが、わたしのnoteタイトル・見出しで「。」が多用されるのは、絶対POPEYEの影響だと思っている)。
案外近くに、傾いた「!」はあった。
落ち着いているのに、ごきげんな感じ。POPEYEの「!」もいいな。
「!」を傾けるとポップさが宿る?
手元にある雑誌5〜6冊(しかも年代バラバラ)で比較したので、現行の雑誌ではまた変わるかもしれないけど、「!」を傾けると「フレッシュさ」「ポップさ」「カジュアルさ」が増していた。
「!」を傾けることで、わたしも言葉に気さくな印象を与えたかったのかもしれないな。無意識だが。
言葉数が少ないからこそ、心を開いていますよ〜あなたのこと気になりますよ〜アピールを、まさかの手書きでやっていた……!?
ちなみに、自分しか見ない、日記やメモも例外なく傾いた「!」で記入している。これも重たい話を重たくしない工夫だったのかも。
PCやスマホでは再現できない、傾いた「!」。
絵文字「!」もなんか違う。色が違うんだよ、色が。赤が強烈すぎる。
手書きのときだけにはなるが、これからも存分に「!」を傾けていこう。
あなたは、「!」をまっすぐに書く?傾けて書く?ぜひ教えてください!
※2022.09.04 追記
追加調査を行なった結果、なんと現在の「ViVi」は「!」が傾いていないことが発覚!ショックすぎるのだけど……いつのまに変わったのだろうか……。
継続して調査をしていきます。