単行本と文庫、どちらにいたしますか?
「単行本と文庫、どちらにいたしますか?」
よく職場(図書館)で使うワード。
本、主に小説には、同じタイトルのもので「単行本」と「文庫」、両方出版されている本が多々あるもので。
だから、単行本と文庫本、どちらが希望か、いつも確認をします。
読めればどっちでもよくない?と思いがちだけど、案外こだわりがある人も多いのです。
単行本と文庫の違い
さて、単行本と文庫の違いはなんなのか?
とりあえず、サイズは違います。単行本は高さ20cm前後に対して、文庫は15cmほど。
あと単行本はハードカバー、ソフトカバーどちらもあります。一方で、文庫はソフトカバーのみ。
単行本に比べて、文庫は価格が安い、コンパクト。通勤列車でも読みやすい。
このあたりがメリットな一方、文庫は作りが少し弱くて、ページをくっつけている糊が剥がれやすかったり、凝った印刷手法(ホログラム、箔押し、くり抜きなど)の装丁が再現されにくかったり、ってのがあると思っています。
他にも色々あるけど、ぱっと見はこんなところでしょう。
ただ、わたしは無意識で文庫を選択することが多い。
一箱本屋「PLOW」でも、ラインナップは圧倒的に文庫が多いです(セレクトの幅を広げたいけど、どうも文庫だらけになってしまって悩みの種)。
これ、理由は簡単で、わたしの手のサイズが影響しているのではないかと。
手へのフィット感から本を選ぶ
わたしの手は小さめで、いつも単行本を持つと我慢できないほどじゃないけど重たいな〜、と感じます。
写真集や料理本なんかも結構でかい!開くの大変!
しかも、ベッドに本を持ち込みたいタイプ。寝転がって本を読むことが多いのですが、単行本やでっかい本は寝落ちしかけたタイミングで、顔にガツンと直撃。痛い目にあったことも1度や2度ではありません。
同様の理由で、電子書籍もほとんど読みません。時代には逆行しているけど、機器を持つのが重いんです。
いや腕を鍛えろよって話なんですけど。
その点、文庫は紙が軽いし、手にはフィットするサイズだし、本を読むのに負担が少ない。寝落ちしても平気。たまに表紙が折れてしまったりするけど、それもまたご愛嬌。
小説以外もなるべく小さな本を選んでいる傾向があります。
とはいえ、単行本も買っています。
文庫が出るのは単行本が出てからしばらく経ってから。
文庫になるまで待つこともあるけど、読みたいタイミングを逃すと、その後読みたいと思うタイミングはなかなか巡ってこないのでね。
物質としての本が好きなのだ
本が好きにも「物語が好き」「読むことが好き」「本を選ぶ過程が好き」色々あるけど、わたしは「物質としての本が好き」なのだなあ。
手のフィット感やページをめくる感触は気になる。わたしだけの一冊に育てあげたいところがある。
だから、カバーの擦り切れた本を何冊も所持しているし、シミや色褪せすら愛おしいと思ってしまうのです。
この前書いた、このnoteに通じるところがあるな……。
それにしても、本を手のフィット感で選んでいる人って少ないんじゃないのか?
どうなんだろう?
ぜひいろんな方の意見を聞いてみたいです!コメントお待ちしてます!