香りの記憶
先日、日本民家園に行ってきました。
ふと一つの民家に入ったとき、懐かしい香りが。
薪ストーブの匂い。防虫のために、火を焚いてました。
この香りに思わず泣きそうになった。
おばあちゃんと餅と薪ストーブ
父方の祖母の家にあった薪ストーブ。両親が離婚してからは行かなくなってしまったけれど、薪ストーブの匂いで色んなことを思い出した。
薪ストーブの上でお餅を焼いたこと。お餅は砂糖醤油、あんこ、汁でそれぞれ味付けしてて、あんこが好きな私にすぐあんこ餅をくれるおばあちゃん。おじいちゃんの膝の上で猫がゴロゴロ。いつも薪ストーブの横にいる大きい爺さん(ひいじいさん)。
どこかに出かけるときは軽トラ。長らく軽トラのことをKトラだと思っていた。(なぜ)
お風呂は温泉で。
ど田舎で家の前が山で夜怖かったのも思い出。
そんな10年以上も前のことがボロボロ出てくる。
香りの力
こんなにボロボロ記憶が出てくることに驚き。
嗅覚が記憶に直結しているとは知ってたけど、ここまでぐわっとくることがあるなんて思わなかった。
山田詠美さんの「放課後のkeynote」で、ママの香水を主人公が受け継いで物思いにふけるシーンがあるのだけど、香りは記憶を呼び起こす。
これからも何度も何度も、ふっと引き戻される瞬間があるのだろう。
今はもうこんなに遠くまできてしまって、戻ることはないけれど大切に箱にしまって時々眺めたい思い出の話。
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