本当のことは、大事だと思っていたことすらも。
ポスト・トゥルースの時代と言われて久しいのに、私は相変わらず「ほんとうのこと」へのこだわりが強すぎて困っている。
ほんとうのことが大事、というのはものすごく本当のことだと思っていたけれど、そうでもない場合もなくもない。
ほんとうのことを大事にするからこそ、ほんとうじゃないことが面白いんじゃないか。と思いたい、けれどそれすら手放した方がいい価値観になっているのだろうか。
でも、ほんとうのことを大切にしない人にとっても、ほんとうじゃないことの面白さは感じられるのだろうか。
大事にしてきたものがたくさんあるはずなのに、色々もう、ぐちゃぐちゃだ。
ほんとうのことより大切なことがあるでしょう、と。でもそれって、その場しのぎだったりしない?
その場をしのげない私は、ほんとうのことよりもその場をしのぐすべを身につけないといけないのではないか。
と最近思っている。