『一文字の詩』
こんばんは、本日の書評担当のまいです。今日はバレンタインですね。
このあいだお客さんに、手品を漢字一文字で表すと?と尋ねられました。
悩みながらも「魅」と答えました。お客さんは手品に魅せられて、手品師は手品で自分を魅せる。「魅」は「魅力」「魅了」「魅惑」など、人の心を引きつけることを意味する熟語にも使われているので、ぴったりだなと思ったのです。
しかし、よくよく考えてみたら「魔」の方が手品っぽかったのかな?とも思っています。
何かを漢字一文字で例えるのって難しいですね。
そんなことを考えているときに出会った本がコチラです。
山川道子さん著の『一文字の詩(うた)』です。2002年に文芸社から出版されました。
啐啄同時とはまさにこのことで、詩のタイトルが全て漢字一文字なのです。
中でも「月」「緑」「紫」「老」「若」「前」「後」「知」が特に好きでした。
そんな「緑」に出てくる、
子どもの裏切りいやですね
木や草花は正直で
裏切ることはありません
光の中でこまごまと
植物の世話していると
浮世の憂さも飛ぶのです
がお気に入りです。私もこんな詩が書けるようになりたい。それにこれを「緑」と表せるような人になりたい。山川さんなら「手品」をどんな一文字で表すのでしょうか。
気になります。
良い1日を。
まい
皇學館大学附属図書館OPAC
http://opac.kogakkan-u.ac.jp/csp/carin/smp/CARsmpSRC11003.csp?SeqNo=1
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