ロール・プレイング・ゲーム🎮
『R.P.G.』
著 者:宮部みゆき
出版社:集英社
《著者》
1960年、東京都生まれ。1987年、「我らが隣人の犯罪」でデビューする。「龍は眠る」「ぼんくら」「ソロモンの偽証」など代表作は多数。
《概要》
父、母、姉、弟。ネット上で知り合った他人同士がつくりあげた「類似家族」。そのうちの「お父さん」が何者かに刺殺された。
本物の家族がいるにも関わらず、「類似家族」を営んだ理由とは。犯人は誰なのか。
宮部みゆきが文庫のために書き下ろした長編現代ミステリー。
物語の大半は、取調室での場面です。
読んでいくと自分がその場にいるような感覚、舞台演劇をみているような錯覚に陥ります。
そして、本作は
「家族」とは
を問う作品です。
「家族」とは
絆で結ばれているのか
癒してくれる存在なのか
それとも、呪縛なのか。
実は、民法上では「家族」の定義を定めている条文はありません。
調べて驚きました。
つまり、
「家族」には様々な意味や形が存在するものであって、その定義を決めるのは
「家族」それぞれってことですね。
週間書評 本日担当
皇學館大学 4年 とまと
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