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海外ノマド体験を経て、生成AI活用お悩み相談サービスを立ち上げます
1か月の海外ノマド体験サービス【ノマドニア】を通じて得た気づき
ジョージアでの最初の1か月間は、【ノマドニア】という海外ノマド体験サービスに参加していた。
コミュニティマネージャーから始まり、Webライティング、グラフィック・Webデザイン、オンライン講師、動画編集など、実際の海外ノマドの先輩方が実践する職種を体験し、適職を探し続けた。
ただ、残念ながら「これを本業としたい!」と心から思えた職業は、1つもなかった。
というより、「やっぱり生成AIが好きだ!」という気持ちが強くなり、自分のサービスを立ち上げるため、他の職種に目を引かれなかった。総じていいプログラムではあったので、いずれノマドニアのレビュー記事も出したい。
生成AI領域でサービス立ち上げを決断した背景
以前、こんな記事を書いた。
前職の生成AIスタートアップで仕事をしていた時、生成AI業界は【役に立つ】けど【意味はない】領域に分類され、コスパだけで評価されるレッドオーシャンであることを痛感した。
フロントエンドが微妙に異なるだけで、皆同じOpenAI社の言語モデルでサービスを設計しており、機能は自然と似通う。競合とぶつかるときは、機能が同じのためコスト競争を強いられ、しかも同じモデルのため原価構造までもほぼ同様。結果、限界まで利益を削って勝負に出れる大手企業でないと、勝つのは難しい状況だった。
そんな血で汚れた世界で「もうこの業界で仕事するのは、いずれやめよう」とノマドニア参加前は思っていた。
けどノマドニアの講座中、同期へ生成AIを活用した講座課題の効率化・成果物のブラッシュアップを実演すると、「もっと教えて!」や「コーチング受けたい!」などと言ってくれた。
誰かの役に立つなら、流れた血にも意味はあったと今なら感じる。
そして、ノマドニアのコーチング講座で同期から「やってみたらいいじゃん!」と後押しされ、自分でサービスをローンチすることにした。
2年間、生成AIの概念から詳細な活用事例を法人に教え、業界の発展を内側で見てきた自分なら、個人向けにより深く教えられる。
やらない理由は、ない。
コミュニティのSlackで、ノマドニア卒業日に早速「生成AI活用お悩み相談サービスを立ち上げます!」と宣言した。
自分でサービスを立ち上げるきっかけをくれたノマドニア32期に、心から感謝したい。この出会いがなかったら、ここまで視座は上がらず、サービスを作ることは絶対になかった。本当に、ありがとう。
38分で無料モニター枠が完売
ノマドニア卒業から2日後の午前11時53分、Slackで【無料モニター募集!ライティングに役立つ生成AI活用のお悩み相談】と題した告知をした。モニター枠は、10名での募集。これまでの生成AIに関する経験も記載しての投稿だったが、正直4、5名ほど申し込みいただけたら十分だった。新米ノマドの発言に耳を傾ける人なんてわずかだろう…
ところが、未来予測は当たらない。
告知から4分後、最初の相談者様が日程調整ツールに登録してくれた。
「もう!?」誰もいない宿で1人うろたえていた。そして5、6分おきに、新しい相談者様が続々とカレンダーを登録していく。嬉しさと「自分にできるかな…?」という不安が心の中で押し合う。必死に落ち着こうと宿の中を歩き回っていたから、不安の方が圧倒的に優勢だった。
結局、午後12時31分に10人目の方に登録いただき、申し込み開始のアナウンスから、38分で枠が埋まった。
「さすがに速すぎないか…?」
「変に期待値を上げすぎたか…?」
宿の中で早歩きをしている自分を見返せたら、さぞ滑稽に映るだろう。
さっそく日程が決まったので、セッションに向けて準備開始。せっかくお時間をいただくからには、絶対に相談者様に意味のある内容をお届けしたい。
FeloやPerplexityといったAI検索エンジンで必要情報を集め、Notion AIで加工・修正し、ChatGPT・Claude・Genspark・Google AI Studioでデモンストレーションチャットを作成する。これほど複数の生成AIを駆動させた日々は初めてだろう。ただし、ハルシネーションが起きていないかは自分の目で精査する。「これが生成AIドリブンな仕事か」と改めて実感した。
今後、一連の調査→とりまとめ・加工→資料作成→校正というプロセスに生成AIを適用する流れを、noteで解説したい。
会社員でなくても、人の役に立てる
先週から相談者様とセッションをはじめ、本日無事申し込みいただいた10名様全員とお話しできた。そして事後アンケートを見ると、総じて満足いただけた結果だった。お時間をいただいた皆様、本当にありがとうございました!
会社の看板を背負わなくても、人に価値を提供できたことは本当に嬉しいし、自信につながる。ただそれ以上に、セッション自体が純粋に楽しかった。何よりも、相談者様の熱意が、昔の法人向けの時とは全然違う。
前職では、会社のトップから「ミッション」として生成AIの導入を課された方々と商談をする。至極当然だが、個人の想いよりも会社の利益が優先される。そして競合が多いため、最大10社程から相見積もりを取り、コスパを比較し導入を決定。どれだけ商談後のアフターフォローを徹底しようと、「役に立つか」だけの尺度で勝負は決する。
またいざ導入してみても、各部門の業務詳細を、必ずしも生成AI導入担当の方が把握しているわけではない。結果、全体最適・悪く言えば抽象的な活用の案内しかできない。こちらで各部門の方にヒアリングしたくても、なかなか先方内の調整が難しく、入り込めないもどかしさが募っていった。結局、全社導入と謳っても、プロダクトの月間アクティブユーザー率が、3割を超えたら万々歳という寂しい温度感だった。
翻って個人向けでは、セッションに来られる方々の熱量が非常に高い。皆「もっと生成AIの活用方法を知りたい!」と純粋な好奇心を持たれている。だから会話が盛り上がり、質問を沢山いただく。会話中に活用アイデアが浮かぶと、その場でデモをし、良い回答が出れば両者「オォ-!」と技術の凄さに驚く。
この「アハ体験」を提供できること。「早速使ってみます!」と仰ってくれること。自分の働きかけで相談者様に変化が訪れるのが、素直に嬉しい。
今後より多くの人に価値を提供できるよう、サービス内容を一層ブラッシュアップし、正式ローンチの準備を進める。
自分のサービスを持つことは、何ものにも代え難い
スモールビジネスでまだ検証中とはいえ、自分のサービスを有する状態にある。そうなると、クオリティはどうあれ、自分がサービスの最高責任者となる。バックアップしてくれる人は、誰もいない。だからこそ、本気度最大でソリューションを調べるし、仕事に最高潮の情熱が生まれる。起きている間は、料理中も、洗濯中も、サウナ中も、サービスについて考える。1分1秒の純度が高まる。
そして自分の名前が全てだから、おのずと身の振り方も磨かざるを得ない。いわゆるパーソナルブランディングと呼ばれる領域。
事前のセッションゴール設定や、1つ1つのSlackの文章構成。言葉のチョイス、自分用スタンプの文字や色まで、細部に己の人柄を宿す。そして他者の記憶に保存され、いずれバイネームの信用が生まれる…と願っている。
まず、スキルがあってこそだが、フリーランスになる以上、こういうブランディングも細部にまでこだわり抜きたい。
そんな風に考えると、「スタートアップでは濃い経験したな~」と思っていたけど、とんでもない。自分のサービスの磨き込みには、到底及ばない。
時間も食事も忘れ去り、ただひたすらに自走する。
これこそ「忙しいけど、充実している」の究極系ではないだろうか。
多忙を自慢する気はないけど、こんな生活も悪くない。自分のサービスは、会社員時代に渇望した【果てなき夢中】をもたらし得る。
サービスを強化し、絶対に正式リリースする
細かいサービスの改良、サイト制作や単価設定など、詰める要素は多々あるが、大まかには以下の内容を想定している。
セッション開催方法
相談時間:オンラインで最大1時間(1対1形式)
実施方法:Zoom、もしくはGoogle Meet
セッションの流れ
最初に、主に以下のようなお悩みの相談にのります。
生成AIを業務に活用したいけど、何から学べばいいのか分からない...
今の業務で、生成AIからより良い回答を引き出したい...
業務の負担を減らしながらクオリティを維持、向上したい...
その後、生成AIツールを使った成果物のデモンストレーションや、回答の要となる「プロンプト」(生成AIへの質問内容)の作り方・例をわかりやすくご紹介します。
事前に【セッションを通じて、生成AI活用についてどのような状態になっているのが理想か】をすり合わせて、当日のセッションをより有意義なものにしたいと考えています。
セッションを受けるメリット
1対1で生成AIの活用相談を、最大1時間受けられます。
生成AIを活用した効率的な成果物作成方法を学べます。
現場で使える具体的なプロンプトや、その作り方を学べます。
お悩み相談の主な対象の方
営業・マーケター:市場調査→情報取りまとめ→提案資料作成など、ビジネスサイドの一連の業務を効率化したい方
ライター:文章作成・記事内容企画の時間を短縮・効率化したい方
SNS運用者:SNS投稿文や画像を、より魅力的かつスピーディに作成したい方
今後正式にサービスをリリースし、本格的に活動を開始する。
今後のnote:生成AIの活用法を解説するアカウントを立ち上げる
今後もこのアカウントでは、ノマド生活での気づきや想いを発信していきたい。そのため、生成AIの活用用途を解説するアカウントを新規で立ち上げることにした。
最近の生成AIに関するSNS投稿などを見ると、
「これがあれば、もうコンサルはいらない!」
「生成AIを使えば、月10万余裕で稼げます!」
など、単なるインプレッション稼ぎのコンテンツを目にする。真実かどうかはさておき、こういう煽り系は好めない。
そもそも、生成AIはまだ発展途上の技術であり、必ずしも「できる」・「実現する」とは断定できない。たった1つプロンプトが崩れるだけで、大きく成果物が変化し、たとえ全く同じプロンプトでも、参考となる成果物を出せるとは限らない。そのため、まずは「検証する」というスタンスで、活用方法を模索することが求められる。
なので、新しいnoteでは、むやみに生成AIを持ち上げたりはしない。代わりに、現実的なラインでの活用方法をお伝えし、場合によっては、今の技術では不可能なことも書く所存である。
【地に足の着いた生成AI活用】
これをテーマに、継続的に発信していく。もし生成AIにご興味があれば、ぜひフォローいただけると大変ありがたい。
我が人生、思う存分踏み鳴らす
ノマドニアのキャッチコピーは「踏み出せない人生に、終止符を。」である。
踏み出したのなら、後はその人生を、存分に踏み鳴らしていきたい。
もう会社員ではない。会社が決めた尺度で生きる必要はない。
日々というキャンバスを彩る筆は、己の手にある。
能動的に仕掛け、人生に足跡を刻んでいく。
自らを好奇心の配下にし、前へ進む。
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