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まだまだ夢見ましょう
何となく吹っ切れた感がある。
足腰が急に悪くなって早、半年。
脊椎関節炎という免疫系の病気らしい。
これがなかなか“珍”らしく、治療方法はベタな痛み止めか、免疫を抑制するかの両極端な二択らしい。
あぁ、どエラいとこに行っちゃったな、、、
という感じ、、、
そんなわけで、騒動が勃発してから
春夏秋冬と空の模様がゆっくり移り変わっていくように、私の生活する世界はちょっとずつちょっとずつ、ゆるゆると変わって行っている。
若い頃に感じていた“おばさん達は何故に皆、短髪なのか?”問題も4,5年前に身を持って解決した。
弾けるような生命力の衰えゆえに、増え行く脂肪と共に毛髪達は力無く重力に従うのみとなり、どんなに頑張ってロン毛を目指してみても恐ろしい結果にしかならないからだ。
なので、ちょっと襟を抜いた和服を身に纏い、カッコよく夜会巻きを結い上げたいという目標は、その頃あっさりと美容室の鏡の中で潰えた。
ついでに、“おばさん達は何故に色物のファッションを好むのか?”問題も、最近自分が目の行く洋服達を見てみればよく理解できる。
若い頃は黒白グレーにベージュ、挿し色にちょっと色物を、、、という感じで小洒落た感を演出していたつもりだったが、最近はどうもそんな装いは鄙びた感じしかしない。要するに全体的にお肌も心もくすんできたのだ。
他にもTシャツやデニムが似合わなくなっただとか、大股でサササッと歩けなくなっただとか。
不自由になってからは、お風呂用のイスを用意して、布団をベッドに変えて、掃除機はスタンド式に変え。
巷でよく聞く老いはゆっくりと私の浮足立った生活に取って代わって行き、遂に今がある。
”もういい加減、いい歳なんだからさぁ”とか
“そりゃ、それなりにガタが来てるっしょ”とか、
“ムダな悪足掻きはやめとけよ”とか何とか、、、、
よく聞くセリフは一杯あるのだろうけれど。
ええ〜い、もう開き直ってやれ。
今後の人生、考え得る最善を尽くそう。
そして。。。。
真っ白な短髪にカラフルなファッションで、出来ればあと1回位は旅行に行って、出来ればあと1回位はキングヌーのライブに行って、出来ればあと1回位はスイーツ巡りで街中をほっつき歩くのだ。