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【竹下敏史の羅針盤】挑戦の後押しと仕事哲学を形作った二つの言葉

竹下産業株式会社 代表取締役の竹下敏史です。
突然ですが、日々の生活や仕事の中で壁や課題に直面した時、皆さんはどうしていますか?

誰かに相談し助言を求める、本を読んでヒントを探す、あるいは一人で静かに考えを巡らせる。人それぞれかと思いますが、私は偉人や先人たちが残した言葉に立ち返ってみるのも良いと思うのです。

それらの言葉は心を動かし大きな勇気を与え、時には人生を変える力すら秘めていると思います。私自身、幾度となくそうした言葉に支えられ、経営や生き方の指針としてきました。

今回は、そんな私の経営哲学に大きな影響を与えている二つの言葉をご紹介したいと思います。

■ライフネット生命保険創業者から得た、挑戦への指針となる言葉


一つ目に好きな言葉が、「Go where nobody has been, Do what nobody has done.」(誰も行ったことのない所へ行き、そして誰もしてこなかったことをする)です。

この言葉はライフネット生命保険株式会社創業者で、立命館アジア太平洋大学元学長の出口治明さんがNHKの「最後の講義」という番組で仰っていた言葉です。
 
当社が身を置く廃棄物処理業界は、古い慣習や自治体ごとに異なる法解釈など、時代の変化に対応できていない現状が多々見られる業界です。そんな中、私たちは常に「業界を変えてやろう」という気持ちで挑戦を続けています。
 
例えば、法令で定められた契約の締結やマニフェスト伝票(廃棄証明書)といった紙ベースでのアナログな運用を電子化したり、お預かりした廃棄物のビフォーアフター画像を添付した独自の証明書にタイムスタンプを打刻してPDFで納品したり。

そうした、「異業種での当たり前を、いかにこの業界に持ち込めるか」という考えを常に持っている私にとって、とても刺激的で共感できる言葉なのです。

この言葉は、経営戦略にも活きていると感じます。当社の強みの一つであるハードディスク処分サービスは従来、加圧穿孔(穴あけ)や磁気消去で対応することがほとんどでした。

しかし、当社ではそれらに加えて廃棄物処理行為となる「破砕処理」を掛け合わせるという、新しい方法を確立この方法では専用の設備が必要になるため、参入障壁を高めることに成功しました。

さらに、廃棄物処理では再委託が禁止されているという法令を逆手に取り、お客様と直接取引きできる仕組みを作りました。こうすることで仲介業者を挟まない、シンプルで安心かつ、大企業の参入防止にも繋がるサービスを実現できたのです。

■目指すべき仕事への取り組み方を学んだ「努力は夢中には勝てない」


もう一つの好きな言葉が「努力は夢中には勝てない」です。

孔子の「子曰、知之者不如好之者、好之者不如楽之者」(子曰く、これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず)が基になっていると言われている言葉で、「好きこそものの上手なれ」と同様の意味を持ちます。
 
これは、どんなに努力をして仕事をしても仕事が好きな人にはかなわず、仕事を好きな人であってもそれを楽しんでいる人にはかなわない。つまり、どれだけ努力して仕事を頑張っても、その仕事を楽しんでいる人にはかなわないということ。

この言葉に影響を受け、日々「仕事を楽しむ域」に達したいと考えながら経営に取り組んでいます
 
この二つの言葉は、私の経営における、まさに羅針盤のような存在。常識や慣習に縛られず新しいことに挑戦する勇気と、その挑戦を心から楽しむ気持ちを持ち続けていきたいです。

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